糖尿病の末路 初期段階から末期症状まで、危険な合併症の解説と改善・対策・予防ガイド

糖尿病の恐ろしい
末期症状を防ぐには、
初期症状からの対策が重要!

厚生労働省が行った調査によると、糖尿病の強い疑いがある人のうち、何の治療も行っていない人は男性27.1%・女性31.3%となっています(2012年国民健康・栄養調査)。糖尿病は顕著な自覚症状に欠けるため、数値が高くても「なんともないし、大丈夫だろう」と油断している人が多め。しかし、何の対策もしないと糖尿病になるのは必然です。

一度罹患した糖尿病は完治することがなく、恐ろしい合併症のリスクも高まります。何も手を打たなければ、最終的には身体機能や命を失うことだってあるのです。最悪の結果とならないよう、今すぐ生活習慣を見直しましょう。

衝撃の末路…豊かな人生、生ける屍
どちらを選ぶ?

糖尿病の末路は想像以上の悪夢

糖尿病の初期段階では自覚症状がほとんどないため、多くの患者さんは実感が湧かないようです。しかし、初期ということはすでに糖尿病であるということ。自覚のあるなしにかかわらず、恐ろしい合併症はどんどん進行しているのです。糖尿病の合併症の末路は、失明・壊疽による切断・人工透析といった重篤なもの。気がついたときには手遅れとなっていることも少なくありません。「後悔先に立たず」と心得て、糖尿病を悪化させない生活習慣を身につけましょう。

  • しつめい失明

    3大合併症のひとつ糖尿病性網膜症は、網膜内の細い血管が損傷を受け、最悪失明してしまいます。

  • えそ壊疽

    血液の循環が止まり、栄養や酸素が行き届かず、組織が腐敗してしまう(壊疽)状態になる、糖尿病性神経障害。

  • じんこう
    とうせき
    人工
    透析

    腎臓の機能が低下し、血液の老廃物を排出できず、腎不全に発展し、死に至る可能性もある糖尿病性腎症

その生活。糖尿病への一本道!今すぐ治そう生活習慣

糖尿病は、生活習慣病のひとつ。糖尿病を患う人のほとんどが、生活習慣に何らかの問題を抱えています。もし、あなたが以下に紹介する生活に該当しているならば、すでに糖尿病への道を歩んでいるということ。たとえ症状が出ていなくても、すみやかに生活習慣を見直すべきです!

健康的で好きなことを楽しめる人生と、治療から逃れられない人生、どちらを選ぶかはあなた次第ですが、自分だけでなく家族への影響・経済的な負担を考えると、生活習慣の見直しをするのが得策と言えるでしょう。

  • 食生活
    • 野菜や海草類をあまり食べない
    • お酒をたくさん飲む(飲み過ぎ)
    • 栄養ドリンク剤やスポーツドリンクをよく飲む
    • 脂っこいものが好き
    • 甘いものが好き
  • 運動
    • 運動不足である
    • エスカレーターやエレベーターを使ってしまう
    • 近場でも車で移動する
  • 仕事やストレス
    • 40歳以上である
    • ゆっくり休めない
    • ストレスが溜まる
    • 喫煙中である

ひょっとして糖尿病?
初期段階から現れる
糖尿病の主な症状

糖尿病は、すでに発病していても自覚症状が出にくい病気。知らない間に悪化している…というケースも多いですが、実はよく見れば気づける症状が出ているのです。

下記の症状が見られる場合は、糖尿病の疑いアリ!その他にも、イライラする・汗が出る・食後3時間ほどで空腹を感じる、といった症状が出ることもあります。

ひとつひとつの症状を見ると、糖尿病との関連性は薄そうに思えますが、油断は禁物です。初期段階に見られる症状から糖尿病を疑い、生活習慣の改善に取り組むことをおすすめします。

ちなみに、糖尿病は太っている人がなるもの…というイメージがあるかもしれませんが、体型とはまったく関係がありません。日本人はインスリンを分泌する能力が欧米人に比べて低いため、痩せているひとでも糖尿病になることがあります。「自分は大丈夫」などと思わないことが大切です。

  • のどが乾く。
    口内が
    ネバネバする
    すい臓から分泌されるインスリンは、ブドウ糖が細胞へ取り込まれるのをサポートする役割がありますが、これがうまく働かないと血液中の糖度が増加(高血糖状態)。血液がドロドロになり、脳が脱水状態と判断してしまうため、常にのどが渇いたり、口の中がねばねばするようになります。
  • 普段から
    目がかすむ
    眼球にある網膜は、物を見るために必要な器官で、非常に細かい血管が集まっています。血糖値が上がった状態が続くと、血が固まりやすくなって血管が詰まり、網膜にまで酸素・栄養が届かなくなります。すると、目のかすみという症状となって現れるのです。
  • 頻尿・多尿。
    尿が泡立つ
    高血糖が続くと腎臓に負担がかかり、老廃物をろ過する働きがダウン。たんぱく質が尿中に現れるようになり、出した尿が泡立ちやすくなるのです。また、のどの渇きから水分を大量に摂取するようになるため、尿の回数が増えるという傾向もあります。
  • 治らないむくみ。
    肩こり
    高血糖で代謝がダウンし、余分な水分・老廃物の排出が滞ると、体がむくみやすくなります。一時的なものなら1日程度で元に戻りますが、長引くようなら糖尿病の恐れがあります。また、むくみがひどくなると体に蓄積した老廃物が末梢神経を刺激し、肩こりなどの症状を引き起こすこともあります。
  • 手足のしびれ
    糖尿病で血糖値の高い状態が続くと、血液がドロドロになり、末端の最小血管まで栄養・酸素が届きにくくなります。すると、手や足の先の細胞がエネルギー不足に陥り神経障害が発生、しびれという形となって現れます。程度は人それぞれですが、ピリピリとした感じ・ジンジンとした痛みとして感じることが多いようです。
  • いつもだるい。
    疲れやすい
    エネルギー源である血液中のブドウ糖を、細胞に送り込む働きをしているインスリン。しかし、インスリンの分泌量が不足したり、働きが悪くなると、細胞にブドウ糖をうまく送れなくなり、エネルギーが足りず「だるい」という状態が続くようになります。
  • 寝付き・
    目覚めの悪さ
    糖尿病の症状として見られる「のどの渇き」。水分をたくさん摂ることで夜中にトイレへ起きるようになったり、のどの渇きがひどくて眠れないといった状態が続き、不眠症になることもあります。中途覚醒が多くなると睡眠の質が悪くなり、目覚めもスッキリしません。
  • お肌の乾燥。
    皮ふのかゆみ
    血糖値が高いと血液がドロドロになり、血流が悪化。必要となる栄養および酸素が皮膚の細胞に届きにくくなり、乾燥やかゆみといった症状を引き起こすことがあります。また、免疫力もダウンするため細菌に感染しやすくなり、ニキビなどのトラブルの原因となることも。
  • 太った・やせた
    ブドウ糖のエネルギー変換(糖代謝)がうまくいかなくなると、細胞に必要な栄養が届かなくなります。すると、血液中にブドウ糖が余っている状態でありながら、脳はエネルギー不足であると判断するため、食欲が上昇。食べる量が増え、肥満につながります。しかし一時的に体重が増えた後、痩せていくのが糖尿病の特徴です。
  • 生理不順・不妊
    卵巣からの排卵にはインスリンが関与しているため、インスリンの分泌量が少ない・働きの悪い糖尿病になると、生理不順に悩まされることがあります。また、排卵の周期が不規則になることで、不妊のリスクが高まるとされています。
  • ED・勃起不順
    糖尿病の合併症である神経障害によって、性的興奮が脳から性器に伝わりにくくなると、ED(勃起障害)を引き起こすことがあります。血流悪化による血液量の不足も、原因の1つであるとされています。

危険!ほうっておくと怖い、
合併症や関連病

糖尿病そのものより、恐ろしいのは合併症と言われています。糖尿病は自覚症状に乏しい病気ですが、放置していると数年~10年ほどでさまざまな合併症に見舞われることがあります。とくに危険であるとされているのが、以下に開設する3大合併症です。

・糖尿病網膜症高血糖による血行障害で、網膜の血管が詰まりやすくなると、目のかすみ・視力低下といった症状が出現。最悪の場合、失明に至ります。糖尿病に罹患してから網膜症を発症するまでの期間は、7~10年とされています(糖尿病黄斑浮腫ドットコムより)。

・糖尿病神経障害血流の悪い状態が続くと、手足の先といった末端まで血液が届きにくくなり、神経障害が発生。しびれや痛みといった症状からはじまり、最終的には壊疽(細胞が壊死し、腐敗した状態)に発展。切断という結果になることがあります。

・糖尿病腎症腎臓には、老廃物をろ過するための糸球体(細い血管の集まり)がありますが、これがドロドロ血液によって詰まるとろ過機能が低下。老廃物・毒素を体外へ排出できなくなり、腎症を発症します。腎不全になると人工透析が必要となりますが、糖尿病から腎不全→人工透析になった場合、患者の平均余命は5年と言われています(日本糖尿病学会より)。

3大合併症だけでなく、糖尿病になると動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・アルツハイマー・がん・痛風といった疾病のリスクも増加。一見、関係のないような病気も、糖尿病によって引き起こされる可能性が高まるのです。

「まだ症状がないから大丈夫だろう」ではなく、症状がないうちが予防・改善のチャンス。しっかりと生活習慣を見直し、改善に取り組むようにしましょう。

糖尿病の判断基準となる、
おもな数値

  • ヘモグロビンA1c
    正常値正常値NGSP値4.6~6.2%

    過去1~2ヶ月の血糖状態を示す数値。数値が高いほど高血糖。

  • 血糖値
    正常値正常値70~109mg/dl
    食後2時間血糖
    140mg/dl未満

    血液中のブドウ糖の濃度。食後に上昇するが、2時間ほどで低下。

  • 血圧異常
    正常値正常値上の血圧130未満
    下の血圧85未満

    高血糖だと血液の濃度が高く、
    血管に圧がかかって高血圧に。

糖尿病の治療方法

糖尿病の主な治療方法は、食事療法・運動療法・薬物療法の3つ。これらを、血糖値の状態や合併症に合わせて組み合わせ、治療を行っていきます。

このなかで、糖尿病の状態(初期~末期)にかかわらず重要となるのが、運動療法と食事療法です。糖尿病を患っている人の多くは生活習慣が乱れていることが多いため、まずはそこをしっかり改善していくことが大事。
運動と食事でうまく血糖値をコントロールできれば、薬を使わず寛解状態(数値や症状が落ち着いている)をキープすることもできます。

食事療法・運動療法は、症状が悪化するほど治療の内容が厳しくなるため、早ければ早いほど良いとされています。正しい生活習慣を身につけ、糖尿病と合併症を防いでいきましょう。

自分でできる糖尿病対策

運動療法

糖尿病の運動療法で取り入れたい「有酸素運動」。全身を動かすメニューでもっとも効果的でおすすめなのが、水泳です。水泳であれば、15分程度で十分な運動量を確保することができます。

ただし、いきなり15分泳ぎっぱなしというのは大変なので、最初は水中ウォーキングから始めるのが良いでしょう。水の負荷があるため、通常のウォーキングよりも効果が高く、かなりのエネルギーを消費できるようになります。

運動療法は継続することが大切なので、まずは週2回からなど、ストレスを溜めない程度に始めてみてはいかがでしょう?

食事療法

糖尿病の食事療法というと、カロリー制限がつきものです。適性カロリーの算出方法は、以下の通り。

・適性エネルギー摂取量=標準体重(kg)×体重1㎏あたりの身体活動量(kcal)

身体活動量とは、日常生活の中でどれだけ体を動かすかによって変わりますが、25~40 kcalほどと言われています。今は、簡単にカロリー計算ができるアプリなどがあるため、食事療法はだいぶやりやすくなりましたが、大切なのはカロリーだけではありません。決められたカロリー内で、栄養バランスのとれた献立を考える必要があるのです。

どんなにカロリーを抑えても、栄養バランスが乱れていては症状の改善は期待できません。そして、なるべく添加物(保存料・人工甘味料など)が含まれていない食事を心がける必要もあります。

忙しい現役世代、継続するのは大変。
そこで注目したのが栄養学

糖尿病予備軍や初期の場合、対策は食事と運動療法が中心です。食事療法は前述したとおり、カロリー計算だけでなく栄養バランスを考える必要アリ。この場合、栄養学の視点から見た対策法が非常に効果的となります。栄養学のポイントを分かりやすくまとめてみましたので、ぜひ一読してみてください。

特集糖尿病改善のために研究されている
成分はいったいどれ?

糖尿病予防・改善の基本は、毎日継続して糖尿病と向き合うこと。しかし、摂取カロリーや栄養バランスを常に考えて献立を考えるのは、忙しい世代にとっては難しいものです。そこで取り入れたいのが、糖尿病の改善のために研究されている成分を利用した食事療法。もちろん毎日は難しいと思います。サプリメントなどの健康補助食品。上手に利用して、偏った栄養バランスをしっかりと整えましょう!

  • 原因によって異なる糖尿病の種類原因によって異なる糖尿病の種類
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