ケトン体が増えることによる恐ろしい症状とは?

ケトン体が増えることによる恐ろしい症状とは?

Method ケトン体が増えることによる恐ろしい症状とは?

ケトン体とは、ブドウ糖と並ぶ人間のエネルギー源の一種。ケトン体が増えることにより、本来は弱アルカリ性であるはずの血液が酸性に傾き、意識障害などの様々な症状を引き起こすとされています。ここでは、糖尿病・高血糖値の患者におけるケトン体の危険性について、詳しく解説しています。

【注意】以下、ケトン体が、危険な糖尿病ケトアシドーシスを招く要因にもなる、との従来の学説に基づいて解説します。近年では、これに真っ向から異を唱える有力な学説も存在していることをご了承ください。

糖尿病と糖尿病性ケトアシドーシスの関係性

糖尿病性ケトアシドーシスとは、急激な血糖値上昇に伴う糖尿病の合併症の一つ。体内でインスリンが不足した際に生じることがある、極めて危険な症状です。適切な処置が遅れると、昏睡状態から死に至る恐れもあります。

糖尿病性ケトアシドーシスが発症するメカニズム

何らかの理由によって体内のインスリン濃度が低下すると、細胞は血中のブドウ糖を代謝することが難しくなります。その際、細胞は、ブドウ糖に代わって体内の脂肪を分解。このプロセスにおいて、ケトン体という副産物が生まれます。ケトン体は酸性の物質。一方で私たちの血液は弱アルカリ性です。ケトン体が血中に増えることにより、血液が酸性へ傾斜。これにより生じる様々な症状を総称して、糖尿病性ケトアシドーシスと言います。

インスリン濃度が低下する理由

インスリン濃度が低下する理由には、主に以下の2つがあります。

  1. インスリン注射の中断

    1型糖尿病の患者は、体内においてインスリンを分泌させることがほとんどできません。よって、インスリン注射を中断すれば、必然的にインスリン濃度は低下します。

  2. 急激かつ大量の糖質摂取

    2型糖尿病の患者が、急激かつ大量の糖質を摂取した場合、たとえ分泌されるインスリンの量が一定でも、その濃度は相対的に下がります。

もともと糖尿病性ケトアシドーシスは1型糖尿病の患者に多い症状。しかしながら昨今では、2型糖尿病の患者において、甘い清涼飲料水を大量摂取することにより発症する例が多く見られています。これにちなんで、2型糖尿病患者に発症する糖尿病性ケトアシドーシスは「ペットボトル症候群」という別名で呼ばれることもあります。

糖尿病性ケトアシドーシスの病状

糖尿病性ケトアシドーシスを発症した場合、主に次のような自覚症状が現れます。

肉類には、脂質が多く含まれている部位もあります。血糖値の高い人は、肉を食べるにしても、なるべく脂質を避けたほうが良いのでしょうか?

  • ・悪心
  • ・嘔吐
  • ・吐き気
  • ・腹痛
  • ・脱水など

1型2型に関わらず、すでに糖尿病を患っている人がこれらの症状を自覚した場合、一刻も早く医療機関を受診してください。医療機関を受診せずに症状をそのまま放置した場合、症状は次のようなステージへと発展する危険性があります。

  • ・血圧低下
  • ・頻脈
  • ・深くて速い呼吸
  • ・意識障害
  • ・昏睡など

意識障害や昏睡が生じ、かつ周囲に家族などが不在である場合、ともすると深刻な事態(死)を招く恐れがあります。 なお、糖尿病性ケトアシドーシスを生じた患者の呼気からは、甘い果物のようなにおいがします。糖尿病を患うご家族が何らかの急激な症状を起こし、かつ、呼気から甘いにおいがした場合は、迷わず医療機関を受診するようにしてください。

糖尿病性ケトアシドーシスを予防するために

医師から指示を正しく守っている限り、急激なインスリン不足から糖尿病性ケトアシドーシスを招くことは、ほとんどありません。発症を予防するために、改めて以下のことを意識して過ごすようにしましょう。

暴飲暴食をしない

あまりにも当然のことですが、糖尿病を患ってしまった以上は、暴飲暴食はタブーです。この基本的なルールを守れずにいる方も、中にはいます。自分のためはもとより、ご家族のためにも食事のルールを守るようにしてください。

正しくインスリン注射を行なう

1型糖尿病の場合、インスリンの自己注射を行なう必要があります。医師や看護師からの指導を守り、正しく注射を行なってください。長期にわたって自己注射をしている人の中には、過度に自己流に陥っている人もいます。定期的に医療機関で自己注射の方法を確認することをお勧めします。

薬を正しく服用する

インスリンの分泌を促す薬、インスリンの効きを良くする薬、糖を排泄へと促す薬など、患者の状況により様々な糖尿病内服薬が用意されています。医師・薬剤師の指導に基づき、飲み忘れのないよう正しく服用するようにしてください。

こまめに血糖値をチェックする

血糖値が上昇しがちでないかどうか、こまめに数値をチェックするようにしてください。医療機関でももちろん、チェッカーを使って自分で血糖値を測定することも可能です。最近では、針を使わない血糖値自己チェッカーも販売されています。

周囲に糖尿病性ケトアシドーシスのリスクを伝えておく

予防法とは異なりますが、事前に家族や職場の同僚などに、糖尿病性ケトアシドーシスのリスクについて伝えておくようにしましょう。意識障害に陥った場合、自分で救急車を要請することができなくなる恐れがあるからです。

糖尿病の症状改善に研究されている成分はコチラ

糖尿病は、血液中のヘモグロビンA1c と血糖値が継続して高くなる病気。つまり、糖尿病の治療は、この2つの数値をいかに下げるかにポイント。

現在、ヘモグロビンA1cと血糖値を下げる効果があるとされる成分や糖尿病の症状改善に研究されている成分があります。糖尿病の改善に有効とされる成分を栄養バランスに加えて、取り入れることをオススメします。

糖尿病改善のために研究されている成分を詳しく知る

参考:・厚生労働省・e-ヘルスネット「アルコールと糖尿病」

参考:一般社団法人日本糖質制限医療推進協会「糖質制限食について 1 『血糖値』と『糖尿病』の基本」

参考:横幕鍼灸院「糖尿病と肉類・焼肉」

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