糖尿病の末期症状と治療法

【医師監修】糖尿病の末期に見られる恐ろしい症状と対処法

Supervisionさまざまな合併症の恐れが出てくる
糖尿病末期

監修医師

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上野内科・糖尿病内科クリニック
院長

上野 尚彦先生

糖尿病が末期になると、非常に恐ろしい合併症が待っています。糖尿病の3大合併症と言われているのは、糖尿病網膜症・糖尿病腎症・糖尿病神経障害。また、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化症があります。これらがどのような症状なのか、最終的にはどうなるのかを解説していきます。

こんなに怖い!糖尿病の末期

糖尿病の症状を放置しておくと、その先に待っているのは命にもかかわる合併症。末期になってから対策をしても遅いことが多いため、その前にしっかり治療に取り組むことが大切です。

  • 失明
    糖尿病の合併症の1つである「糖尿病網膜症」。初期・中期の頃から、目がかすむ・視力が低下する・視野が狭くなるといった症状が見られますが、末期になると緑内障や網膜剥離になる可能性が上昇。最終的に、失明という結果になることがあります。
  • 壊疽による切断
    血糖値の高い状態が続くと、動脈硬化と神経障害が進行。末端(主に足)の血流が悪くなって細胞に栄養が届かなくなり、組織の細胞が壊死(えし)してしまいます。こうなると皮膚・筋肉・骨などが腐敗しはじめ、最終的には壊疽(えそ)という状態になり、切断処置が必要となります。
  • 糖尿病腎症
    糖尿病腎症が進行すると、腎臓機能が低下。尿たんぱく・むくみといった症状が現れます。これを改善せずに放置しておくと、腎不全に進展。腎臓で血液をろ過できなくなり、人工透析が必要となります(週に数回、5時間ほどかけて血液を浄化する治療)。

糖尿病の末期における対策法

糖尿病が末期になると、症状はかなり深刻です。ただし、合併症は進行のレベルによって状態が異なるため、末期の段階でもきちんと治療を行えば、失明・壊疽・人工透析はもちろん、最悪死亡する可能性も少なくなります。

末期の糖尿病でも、治療の基本となるのは食事・運動療法です。正しい知識を身につけて、糖尿病とうまく付き合っていきましょう。

  • 食事療法

    糖尿病末期の食事療法は、前兆や初期の段階に比べるとかなり難しくなります。多くの場合で腎機能が低下しているため、腎臓に負担をかけない食事を心がける必要があるのです。
    食事内容による血糖値コントロールはもちろんですが、末期の場合、たんぱく質・塩分・カリウムの摂取量を制限しなければなりません。これらを摂りすぎると腎臓に負担がかかり、腎不全の進行が早まってしまうからです。
    たんぱく質を減らした分のカロリーは炭水化物や脂質から補給しますが、摂りすぎると血糖値が上昇してしまいます。このあたりのバランスを取りながら食事をしていかなければならないため、かなり厳しいものになることを覚悟しなければなりません。
  • 運動療法

    糖尿病治療の基本である運動療法ですが、末期に差しかかっている場合、強度の運動でリスクが高まる可能性があります(眼底出血・狭心症・尿たんぱく・不整脈・足壊疽など)。
    合併症がある場合は運動を制限されることもありますが、医師のOKが出れば、負担がかからない程度に体を動かした方が良いとされています。
  • 薬物療法

    糖尿病が進行してしまったら、薬物療法は必須。糖尿病の治療に使われる薬物には、経口薬と注射薬があり、重症度やライフスタイルに合ったものが処方されます。
    一般的には、経口薬で血糖値が十分にコントロールできない場合、インスリン注射になるケースが多めです。

糖尿病末期に摂りたい、血糖値を改善する成分

糖尿病の末期になると薬物療法がメインと思われがちですが、やはり基本となるのは食事療法です。食事できちんと血糖値コントロールができていないと、薬物治療の効果も出にくくなります。それでもなかなか血糖値が調整できない…という場合は、糖尿病の改善に効く成分を積極的に摂ってみましょう。

  • 酵素
    酵素は血糖値だけでなく、ヘモグロビンA1cの数値を下げる作用を持つ貴重な成分。血液をサラサラにするため血管への負担が軽減、合併症の進行を抑える効果も期待できます。体内にある酵素は加齢・病気などで減少してしまうため、外部からしっかり補給しましょう。
  • 食物繊維
    食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類がありますが、血糖値に効果を発揮するのは水溶性食物繊維。小腸で糖が分解・吸収されるスピードを遅らせるため、血糖値が上昇しにくくなります。
  • ポリフェノール
    ほとんどの植物に含まれているポリフェノールには、血糖値が上がるのを防ぐ効果があります。また、細胞や血管などを傷つける活性酸素を取り除く働きもあるため、合併症が悪化するのを防いでくれます。
  • DHA・EPA
    青魚に含まれるDHA・EPA。DHAは血中の中性脂肪を減らして血流を改善、EPAは血液の凝固を防いでくれます。
  • サポニン
    高麗人参に多く含まれており、血糖値を改善する効果があると言われている成分。血液をサラサラにしたり、血栓を予防する働きもあります。

糖尿病末期になると厳しい食事療法が必須

糖尿病が進行して末期状態になると、合併症の進行を防がなければならないため、食事制限が厳しくなります。

カロリー制限食とは、病気の状態やBMIなどを考慮して算出されたカロリーを元にしたメニューのこと。食事の量が減るのはもちろん、食事時間も指定されます。

そうなる前に、食事や運動でしっかりと症状を改善していくことが大切です。

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上野内科・糖尿病内科クリニック
院長

上野尚彦先生

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糖尿病は、血液中のヘモグロビンA1c と血糖値が継続して高くなる病気。つまり、糖尿病の治療は、この2 つの数値をいかに下げるかにポイント。

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