糖尿病予防にカテキンがいい理由

糖尿病予防にカテキンパワーを味方につけよう

カテキンと糖尿病との関係糖尿病予防にオススメの成分・カテキン

カテキンは、緑茶や紅茶に含まれている渋み成分です。カテキンを有効成分とした特定保健用食品も販売されており、気軽に摂れる成分と言えます。カテキン持つ糖尿病への効果を解説していきます。

カテキンは渋み成分ポリフェノールの一種

水溶性の多価ポリフェニールに分類されるカテキン。カテキンには実はいろいろな種類があり、エピガロカテキンがレート、エピカテキン、エピカテキンガレートなどを総称して一般的に「カテキン」と呼ばれています。カテキンを多く含む食品には、赤ワインや緑茶、紅茶、カカオなどがあります[1]。

カテキンによる糖尿病予防作用

緑茶と糖尿病リスクの関係を調べた大規模コホート研究では、緑茶を週1杯以下しか飲んでいなかった方と、1日6杯以上飲んでいた人の間では、糖尿病発症リスクが有位に下がっていたことがわかっています。

5 年の追跡期間中に 444 人(男性 231 人,女性 213人)の糖尿病発症の申告があった.糖尿病発症リスク比は,緑茶週 1 杯以下の飲用と比べて1日6 杯以上では 0.67,コーヒー週 1 杯以下と比べて,1 日 3 杯以上では 0.58 であり,緑茶およびコーヒー飲用と糖尿病発症リスクとの間に有意な負の関連が認められた(Fig. 1).緑茶と糖尿病発症リスクとの関連は,特に女性において強い関連が認められた

出典:(PDF)「緑茶・コーヒーの糖尿病予防効果—JACC Studyの結果から」糖尿病.51(6),2008 [PDF]

また、カテキンを豊富に含む緑茶飲料を1ヶ月間飲み続けた結果、閉経後女性の食後血糖が有意に低下。酸化ストレスも低く、カテキンが糖代謝や抗酸化能を向上させる作用を持つこともわかっています[2]。

5 年の追跡期間中に 444 人(男性 231 人,女性 213人)の糖尿病発症の申告があった.糖尿病発症リスク比は,緑茶週 1 杯以下の飲用と比べて1日6 杯以上では 0.67,コーヒー週 1 杯以下と比べて,1 日 3 杯以上では 0.58 であり,緑茶およびコーヒー飲用と糖尿病発症リスクとの間に有意な負の関連が認められた(Fig. 1).緑茶と糖尿病発症リスクとの関連は,特に女性において強い関連が認められた

出典:(PDF)「緑茶・コーヒーの糖尿病予防効果—JACC Studyの結果から」糖尿病.51(6),2008 [PDF]

なぜ糖尿病予防にカテキンがいいのか

カテキンがなぜ、糖尿病予防に良いとされているのかには、いくつか理由があります。カテキンの持つ健康作用には、抗酸化作用・抗がん作用・抗ウイルス作用・コレステロールを下げる作用・血糖値上昇を抑える作用・肥満予防・抗菌など様々なものがあります[3]。

中でも血糖値の上昇を抑える作用では、カテキンが腸で糖の吸収を抑えてくれることが理由ではないかと考えられています。これは、カテキンの持つα-グルコシダーゼ阻害作用によるものです。ブドウ糖や果糖が象徴で分解・吸収されるために必要な消化酵素α-グルコシダーゼをカテキンは活性抑制し、ブドウ糖など糖質の旧狩猟を抑え、血糖値を低くしてくれているのです。[4]

このほかにも、カテキンには食事中のコレステロール吸収を抑制し、体外に排出する働きや、肝臓での脂質代謝を高めて体脂肪を減少させる働きもありますまた、インスリン分泌を刺激してくれる効果もあることがわかっています。

培養細胞や動物を使った実験により、茶カテキンはアミラーゼ活性の阻害、肝糖新生の抑制、膵細胞の保護、インスリン分泌の促進、筋肉へのブドウ糖取り込みの促進、抗炎症作用など実にいろいろの作用を通して抗糖尿病作用をあらわすことがわかってきました。実際に、人の糖負荷試験においても、緑茶の血糖値抑制効果が認められています

出典: (PDF) 「知らなきゃソンするお茶のこと 10のひみつ-お茶の効用を科学する-」静岡茶業会議所 茶学術研究会編,2012 [PDF]

内臓脂肪が多く、肥満と糖尿病を併発している方にとっては、ぜひ積極的に摂取したい成分です。

カテキンを効率良く摂取する方法と注意点

基本的にカテキンは自然由来の成分のため、緑茶など飲み物から摂取する分には体への悪影響を心配する必要はありません。そのため、安全な健康成分として、糖尿病予防や改善に役立てることができます。

食後の血糖値上昇を抑えるには、カテキンがブドウ糖などの糖分を摂取した際に体内にあることが望ましいと言えます。そのため、食後ではなく食前にカテキンを摂取し、糖吸収を抑制する環境を体内で作っておいてあげるといいでしょう。

カテキンの効能を調べる研究の多くが、1日のカテキン摂取量を500〜600mg以上としており、糖尿病予防に役立てるには、やはりこのくらいのカテキンを毎日摂取したいところです。とはいえ、普通の緑茶から1日500〜600mgのカテキンを摂るには、湯のみで10杯程度お茶を飲む必要があります。抹茶粉末を料理に混ぜたり、サプリを活用するといいでしょう。

また、緑茶からカテキンを抽出するには、高い温度で茶葉を抽出した方がカテキンをたくさん含んだお茶になるそうです[5]。お茶の旨みや香りを楽しむには低温での抽出がオススメですが、渋み(カテキン)を敢えて出して飲むのもいいかもしれません。

糖尿病や成人病予防に役立てたい成分

ここまで見てきたとおり、カテキンは糖尿病の発症リスクを下げてくれる成分です。仕事中に飲む飲み物をジュースから緑茶に変えるなどすれば、カテキンを摂取するのは意外と気軽に取り組めることかもしれません。

ただ、糖尿病予防や改善に有効とされる成分はもちろんカテキンだけではありません。当サイトでは、カテキン以外にも「サポニン」や「酵素」などいろいろな糖尿病改善のために研究されている注目成分をご紹介しています。糖尿病予防に良いとされる栄養素や成分にはいろいろありますから、ぜひ参考にしてみてください。

カテキンやその他の栄養素や成分をバランス良く摂るためにも、サプリを上手に活用しながら、健康的な食生活を続けていきましょう。

糖尿病改善のために研究されている成分を詳しく知る

参考文献

[1]出典:(PDF) 「抗酸化食品の効用」糖尿病,43(12),2000[PDF]

[2]出典: 「Acute ingestion of catechin-rich green tea improves postprandial glucose and increases serum thioredoxin concentrations in postmenopausal women」Br J Nutr, 112, 1542-50, 2014

[3]出典: (PDF) 「茶カテキンの機能と調理時における構造的変化」日本調理科学会誌,40(4),2007[PDF]

[4]出典: (PDF) 「知らなきゃソンするお茶のこと 10のひみつ-お茶の効用を科学する-」静岡茶業会議所 茶学術研究会編,2012 [PDF]

[4]出典: 日本カテキン学会HP「Q&A」(2018年2月28日確認

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