ヘモグロビンA1cを下げる酵素の糖尿病改善効果

ヘモグロビンA1cを下げて糖尿病を改善する「酵素」とは

ヘモグロビンA1cを
下げる酵素の
糖尿病改善効果

糖尿病とは、血糖値とヘモグロビンA1cの数値が高いことにより血液や血管に悪影響を及ぼし、各器官へ障害を与えていく病気です。
糖尿病の治療では、この血液中のヘモグロビンA1cと血糖値の数値を下げるだけでなく、体重を減らしたり、血液をサラサラにすることを目的としています。
食事療法は治療の基本となりますが、摂取したい栄養素の中でも、積極的に取り入れたい成分が酵素です。

酵素はヘモグロビンA1c、血糖値を下げる、体重が減る万能成分

糖尿病_イメージ

糖尿病とは、血糖値とヘモグロビンA1cの数値が高いことにより血液や血管に悪影響を及ぼし、各器官へ障害を与えていく病気です。

糖尿病の治療では、この血液中のヘモグロビンA1cと血糖値の数値を下げるだけでなく、体重を減らしたり、血液をサラサラにすることを目的としています。

食事療法は治療の基本となりますが、摂取したい栄養素の中でも、積極的に取り入れたい成分が酵素です。

酵素はヘモグロビンA1cの数値を下げる数少ない成分

酵素とは、食物の消化・新陳代謝・解毒・血液循環などに深く関与している、人体にとって重要な成分のひとつです。

酵素は、もともと体内にあるものですが、食生活の乱れ・加齢・疲労・ストレスなどによってその量が減少。栄養素の分解・吸収、解毒作用が低下し、血液中にブドウ糖や老廃物が増えてドロドロ状態…つまり血糖値が上昇しやすくなります。

酵素不足がドロドロ血液につながるのなら、不足している酵素を食物やサプリなどで補うのは有効な手段。酵素を補給して血糖値をうまくコントロールできれば、1~2ヶ月の血糖値の平均であるヘモグロビンA1cの数値も減少していきます。

酵素は血糖値の急上昇を防ぐ救世主!?

誰でも食後は血糖値が上昇しますが、体内の酵素がブドウ糖を分解し・吸収を促してくれるため、ブドウ糖量が急激に増加することはありません。

しかし、体内の酵素が不足すると、ブドウ糖の分解・吸収が滞り、血液中にあふれ出してしまいます(糖代謝の異常)。つまり、血糖値の急上昇を防ぐために、酵素は欠かせない成分なのです。

酵素は、食生活や生活習慣の乱れ・疲労・ストレスなどで量が減ってしまうため、とくに現代人は酵素を意識的に摂る必要があります。

栄養を取り込むには酵素の力が必要不可欠

酵素はもともと体の中に存在する成分で、食べ物を分解し・合成するという生命に重要な部分を担っています。

食べ物にはさまざまな栄養素が含まれており、それぞれエネルギーになったり、体の組織や器官になったりします。酵素は、その栄養素の触媒であり、必要な栄養素を必要な部分に送り届ける役割を持っているのです。

つまり、いくら食べ物を食べても、酵素がなければ栄養を取り込むことができず、生命活動を維持できないというわけです。

年齢とともに弱くなる酵素の働き

歳_イメージ

食物の消化・分解・吸収、新陳代謝、生命活動の維持など、人間が生きていくために欠かせない成分である「酵素」。

しかし、残念ながら体内で生成できる酵素の量は年齢を重ねるごとに減少していき、その働き自体も鈍くなっていきます。同時に、アミノ酸を摂取・分解できる量も減少していきます。

また、年齢に関係なく、生活習慣などでも酵素の働きが弱くなります(過食・睡眠不足・運動不足・ストレスなど)。糖尿病で血液がドロドロの状態だと、酵素は十分に働くことができず、症状の改善もままならなくなるのです。

生命活動に欠かせない代謝酵素

代謝酵素とは、呼吸・記憶・免疫・発汗・運動といった、すべての生命活動に関与する酵素。消化酵素によって分解された栄養素を、エネルギーとして使用するのに必要なのが代謝酵素です。もちろん糖代謝にも関わっており、血糖の分解を促して、血糖値を下げる効果もあります。

その代謝酵素の働きをサポートするのが補酵素。ほとんどの酵素は単体で機能することができないため、補酵素の助けを必要としているのです。補酵素はビタミン・ミネラルであることが多く、その代表例がビタミンB群。酵素を摂取する際には、ビタミンB群を意識すると良いでしょう。

食物の分解・吸収を担う消化酵素

食べ物の栄養素は、体が吸収しやすいよう分解する必要があります。その働きを助けているのが消化酵素。消化酵素は、分解する栄養素によって種類が異なり、炭水化物分解酵素(アミラーゼ)・たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)・脂肪分解酵素(リパーゼ)があります。

つまり、どんなに栄養素を摂ったとしても、消化酵素がなければ栄養を分解・吸収することができず、無駄になってしまうということです。また、老廃物や毒素が溜まりやすくなり、血液がドロドロになって、さまざまな生活習慣病を引き起こすこともあります。

酵素の働きをサポートする補酵素

消化酵素・代謝酵素など、酵素の中には単体で機能できないものがあります。そんな酵素の働きを手助けするのが、補酵素と呼ばれるものです。

補酵素のほとんどはビタミン・ミネラルですが、とくに糖質代謝に関与するビタミンB1、アミノ酸やたんぱく質の代謝に関与するビタミンB6、アルコールなどの還元に関与するナイアシン(ビタミンB3 )などを含むビタミンB群は重要。

これらの補酵素がないと代謝などの活動がストップしてしまうため、酵素と同時にしっかりと摂取しておく必要があります。

そもそも酵素とは

健康食品や、サプリメントなどの説明書きにも書かれていることの多い酵素。よく聞く言葉ではありますが、酵素とは具体的に一体どんな成分なのでしょうか。

結論から言うと、酵素とは私たちの身体が日々行っている様々な化学反応を引き起こすための「触媒=反応に影響する働きをする物質」として機能しているタンパク質です。自然界には、無数の酵素が存在し、働きが知られているものだけでも、4,000種類ほどの酵素があります。

食べ物が私たちの体に必要な栄養の原料とすると、酵素はその原料を栄養に変えるために働いてくれるサポートメンバーのような存在です。また、酵素には食べものを分解する「消化酵素」と栄養を使って体が細胞や組織を修復・再生するために活躍する「代謝酵素」の2つのタイプがあります。

もう一つ、知っておきたいのが酵素の持つユニークな性質です。

酵素のユニークな性質とは、「酵素は基本的に1種類の反応しか触媒しない」という点です。また、酵素が元気に働くためには、温度はpHなど様々な条件があり、これらの条件が何らかの原因で損なわれてしまえば、酵素は途端に働きを弱めたり、働けなくなったりしてしまいます。[1]

酵素が糖尿病へどう作用するのか

糖尿病に関係する酵素はいくつかありますが、いくつかの酵素を例に、どんな風に糖尿病と関係があるのかを具体的に見ていきましょう。

リパーゼ

糖尿病は糖質の代謝異常だけでなく、コレステロールなどの脂質を代謝する機能の異常もその病態と深く関係しています。高血糖を引き起こすインスリンの分泌異常やインスリン抵抗性は、肝臓やすい臓などに蓄積された脂質が原因となっていることも。そのため、糖尿病治療や予防でも、脂質代謝異常の治療や改善が必要となってきます。[2]

糖尿病の方は、トリグラセライド(TG)の血中濃度が高くなる脂質異常症が見られることが多いとされています。高TH血症になると、大血管症のリスクが高まり、網膜症や腎症、また糖尿病による下肢切断などのリスクも高まってしまいます。TG濃度をきちんとコントロールできれば、こうした症状の発症リスクが低下することは、さまざまな研究で明らかになっています。

糖尿病患者の大血管症の抑制は、高LDL-C血症が存在する場合にまずはそれを治療することはもちろんだが、糖代謝異常とより密接に関連する脂質代謝異常である高TG血症と低HDL-C血症を、積極的に治療していくことも重要であると言える。 〜中略〜例えば、血糖値や血圧が比較的よくコントロールされている約1万人の糖尿病患者をプラセボ群とフェノフィブラート群に分け平均5年間追跡した大規模臨床試験「FIELD」では、フェノフィブラートのTG低下による大血管症抑制に対する有用性が確認されただけでなく、網膜症や腎症、そして末梢循環の低下した下肢切断などのいわゆる細小血管症の進展リスクも有意に低下させた。

出典:『糖尿病血管症抑制のためのトリグリセライドコントロール』シーズナルポスト1(2),2009

リパーゼのように、食べ物を消化し、体に栄養を取り込むための一連の作業をサポートしてくれる消化酵素には、他にもタンパク質の消化・分解を助けるプロテアーゼや、炭水化物の消化・分解を助けるアミラーゼなどがあります。

Elovl6

筑波大学の研究グループが最近発表した研究報告によれば、2型糖尿病の発症には、脂肪酸のバランスをきちんとコントロールする酵素「Elovl6」が関係することが明らかになっています。

糖尿病は、脂肪酸代謝異常や脂肪酸の過剰蓄積が原因となっています。これを脂肪毒性と呼びますが、どの脂肪酸が糖尿病を引き起こしているかはまだよくわかっていません。

Elovl6という酵素は、脂肪酸の合成や脂肪酸のバランス変化に深く家計する酵素で、Elovl6を持たない2型糖尿病のマウスは、インスリンを作るすい臓のβ細胞量が増え、インスリン分泌量を増やし、血糖値の低下が見られたそうです。

つまり、Elovl6は、糖尿病を引き起こす脂肪酸の蓄積やインスリン分泌を抑制してしまう脂肪毒性を増やす酵素である可能性があるのです。

1.糖尿病の発症には脂肪酸のバランスが関与しており、このバランスを制御することで糖尿病の発症が抑制されることを明らかにしました。 2. 脂肪酸バランスの変化には脂肪酸伸長酵素 Elovl6 が重要な役割を担っており、糖尿病モデルマウスでElovl6 を欠損させると、膵臓のβ細胞が増え、インスリンの分泌量が増加して血糖値が低下し、糖尿病の発症が抑制されました。 3. 脂肪酸バランスの適切な制御や Elovl6 活性の阻害が、糖尿病の予防・治療標的として有用であると考えられます。

出典:国立大学法人筑波大学, 国立研究開発法人日本医療研究開発機構プレスリリース『脂肪酸のバランスの異常が糖尿病を引き起こす』2017年5月12日4

DPP4分解酵素

糖尿病治療薬として近年注目されている薬に「インクレチン」というものがあります。インクレチンは、体内でインスリン分泌を促進してくれるホルモンで、中でもインクレチン・エンハンサーと呼ばれる薬はDPP4分解酵素の働きを阻害する役割を果たしています。

DPP4分解酵素とは、ペプチド分解酵素です。ヒトの体は、消化管から食事による刺激で分泌されたGLP-1という物質が膵臓にあるβ細胞のGLP-1受容体と結合、インスリンの分泌量を増加させます。
ところが、血液中にあるDPP4分解酵素は、このGLP-1を分解、不活性化させる役割を持っています。

そこで、インクレチン・エンハンサーはDPP4分解酵素の働きを阻害することで、GLP-1の血中濃度を高め、インスリン分泌をサポート。血糖値の低下を促すのです。

GLP-1は、ヒトにおいて様々な形態で存在し、GLP-1(1-37)から、それぞれ活性型であるGLP-1(7-37)とGLP-1(7-36)amideとなり分泌され、ヒトでは大部分を後者が占める。腸管より分泌されたGLP-1は、GIPと同様にその分解酵素であるDPP=Ⅳにより、N末から2個のアミノ酸が切断されてGLP-1(9-37),GLP(9-36)amideに不活性化されて腎臓から排泄される

出典:『糖尿病治療を変える新たな糖尿病薬インクレチン』李相翔,2010

酵素と聞くと体にいいものばかりと思いがちですが、このように糖尿病の方にとっては不利に働く酵素も私たちの体内には存在しています。

酵素の活性が高い「毒出し酵素」とは?

酵素を使ったサプリメントは多々ありますが、その中でも良質の酵素サプリと言われているのが「毒出し酵素」。

毒出し酵素は、他のサプリと比べても酵素の活性が非常に高く、炭水化物分解酵素であるアミラーゼは約11倍・脂肪分解酵素リパーゼは約19倍・たんぱく質分解酵素プロテアーゼは約43倍の成分量が含まれています。

体内での働きについても、第三者機関による研究でエビデンスが証明されているため、確かな効果が期待できます。

糖尿病改善のために研究されている成分

不足した酵素は、体外から取り入れることで補うことができます。

酵素は、穀類や豆類、野菜や果物に含まれているほか、日本では昔から食べられている納豆・味噌・醤油などの発酵食品にも多く含まれています。

しかし、最近は栽培過程で使われる農薬や化学肥料、製造方法などの影響により、これらの食品に含まれる酵素量が減少していることも考えられます。

その点から考えると、酵素はサプリメントから補うのが一番効率的であると言えるでしょう。

酵素サプリメントは、現在さまざまなものが販売されていますが、良質のサプリメントを選ぶために注意すべきポイントがあります。

それは、「酵素は熱に非常に弱い」ということ。

サプリメントの製造過程で熱処理をしているものは、酵素サプリと謳っていても、その効果は薄い可能性があるのです。

効率的に酵素を取り入れたい場合は、熱処理されていない良質なサプリメントを選ぶことが重要でしょう。

参考文献

[1]参考:洛東化成工業株式会社公式ホームページ『酵素とは?』(2018年1月25日確認)

[2]参考:『リパーゼと糖尿病』岡﨑,月刊糖尿病,5(9),2013

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