神経伝達物質「GABA 」は糖尿病にも効果的!?

GABAの糖尿病の改善効果とは!?

神経伝達物質「GABA 」は糖尿病にも効果的!?

GABAは神経伝達物質として活用される一方で、体内では糖尿病の初期症状の改善や予防に一定の効果があるとされています。

ここではGABAと糖尿病との関係について、実際にどのような効果があるのか検証したいと思います。

目次

GABAとは

GABAは「γ-アミノブチリル酸」と呼ばれる栄養素で、ほ乳類動物の脳や脊髄などに多く含まれている神経伝達物質成分です。

精神をリラックスさせる作用があることで知られており、近年の研究では血圧を低下させる作用があることから、生活習慣病の予防にも一定の効果が期待されています。

GABAと糖尿病の関係

GABAは糖代謝に直接関わってはいないものの、交感神経の亢進を抑えて、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑制します。この働きにより血圧を低下させ、特定保健用食品としても認証されています。

高血圧の改善効果により、血液の質が改善し血流の流れが良くなり、糖尿病を予防する効果が期待できます。糖尿病と同時に高血圧症を持っている患者さんにとっては、より有効な健康効果が期待できる成分です。

GABAは消費エネルギー量を高める効果もあるため、体内に入った炭水化物などの糖分が正常にエネルギーとして代謝されれば、消費エネルギー量が増えて、代謝機能が正常化されていきます。

また、GABAの主要な役割である神経伝達物質としての効果も、糖尿病の患者さんにとっては良い影響を与えます。

ストレスやイライラなど、不快な精神状態が心臓病のリスクを増やすと言われていますが、GABAにはそれらのストレスを緩和し、精神的な要因からくる病気のリスクを減らす役割が期待されています。

アルコール代謝を高めたり、内蔵の働きを活発にして消費エネルギー量を高め、血中コレステロールや中性脂肪のコントロールを促すことも知られており、肥満を含む糖尿病の予防にも役立つ可能性があるとされています。

GABAにはさまざまな役割・効果がありますが、糖尿病の患者さんにとっては、消費エネルギーを増やしてストレスを軽減してくれるGABAは、心身ともに健康維持に役立つ成分と考えられます。

GABAを摂取する方法

GABAはきのこなどの食品のほか、GABAを含む健康食品やサプリメントから摂取することができます。

食材から充分にGABAが摂れない場合は、サプリメントをうまく活用してGABAを補うと良いでしょう。

特にストレスなどで疲れている時や、イライラが取れない時、血圧が高く不眠に悩んでいる時などは、GABAを定期的に摂取することをおすすめします。

GABAにはリラックス効果があり、不眠症にも効くことがわかっていますが、効果が2時間程度ときわめて短時間であるため、サプリメントから摂る場合は就寝の直前がおすすめです。

食事からGABAを摂取する場合は、食品の消化吸収に時間がかかるため、寝るまでに3時間以上空けるのが理想的です。

GABAを含む食材は、GABAだけでなく、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。食材の栄養バランスに注意しながらメニューを考えると、健康維持や糖尿病の改善に効果的な食べ方にもつながります。

GABAを含む食材

GABAを多く含む食品は、ぶなしめじやマッシュルームなどのきのこ類のほか、発芽玄米、トマト、チョコレート(カカオ)が有名です。

GABAを含む食品を摂ると、リラックス効果が得られるだけでなく、血圧を調整して血行を改善したり、糖尿病の予防にもなるエネルギー消費の増進などが期待できます。[1]

糖尿病の患者さんの場合、チョコレートなど糖を含む食べものは極力避けるようにしたいところ。発芽玄米やきのこ類など、カロリーの少ない健康的な食材を中心に、GABAを補っていくと良いでしょう。

きのこの場合、ぶなしめじ100gあたりにGABAが0.34g含まれており、さらにビタミンやミネラルなどの豊富な栄養素も含まれています。

糖尿病にかかっており、療法食を勧められている場合には、きのこ類などをたっぷりと摂ってお腹を満たしながら、同時に良質な栄養素を摂取するようにしましょう。

GABAを摂取する際のポイント

糖尿病の患者さんにとってストレスは暴飲暴食や偏食につながるおそれがあり、決して軽視できない要素の一つ。

特に仕事や日常生活など、うまく付き合っていかなければならないストレスについては、GABAなどの良質な成分を少しずつでも補っていくことが大切です。

GABAは脳内における神経伝達物質であり、リラックス効果が高い成分なので、きのこ類などを常備菜にしておくことをおすすめします。

まとめ

GABAは人間をはじめ、動物や昆虫にも含まれる成分で、ストレス緩和作用があり、糖尿病の治療中のストレスコントロールにも役立つ成分です。

血中コレステロールや中性脂肪を適切に制御する働きのほか、血圧を低下させたり、消費エネルギー量を高める効果もあるため、糖尿病合併症の予防や生活習慣病の予防に積極的に取り入れていきたい栄養素です。

参考文献

[1]参考:片山直美『ギャバ米の有効利用に関する研究』2008

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