2型糖尿病にイソフラボンは効果がある!?

イソフラボンは糖尿病に効果がある!?

糖尿病2型に効果のある成分イソフラボンとは?

糖尿病には子どもや若い人がなる1型糖尿病と成人になってから発症する2型糖尿病があります。大豆製品に含まれるイソフラボンが効果的とされているのは2型糖尿病に対してです。2型糖尿病にイソフラボンがどうして効果的なのかを説明します。

2型糖尿病とは

2型糖尿病の特徴に簡単に触れておきましょう。2型糖尿病は主にメタボリックシンドロームに悩む中高年に見られる病気です。進行がゆるやかで糖尿病の初期症状 の自覚があまりありません。健康診断で自覚症状がないまま診断されるケースが多いです。2型糖尿病は遺伝も関係しています。近親者に2型糖尿病を患った人がいると、いない場合に比べ発症率は上がります。また、2型糖尿病の多くの原因は肥満です。食事が豊かになり、運動不足にも陥っている現代の日本人に大きな脅威となっている病気です。

2型糖尿病とイソフラボンの関係

2型糖尿病とイソフラボンの関係はまだまだ研究段階です。しかし国内で行われているアンケート調査では、2型糖尿病がイソフラボンに良い影響を与えることがわかってきています。イソフラボンを摂取することで1部の人たちの2型糖尿病のリスクが下がっていることがわかりました。その傾向は閉経後の肥満女性に表れました。[1]全体を見るとまだまだ研究段階ですが、非常に興味深いデータです。

2型糖尿病にイソフラボンが効果的である可能性

イソフラボンの摂取で閉経後の肥満女性が2型糖尿病になるリスクを減らせたことは事実ですが、その理由は完全に解明されたわけではありません。しかし以下のような理由でイソフラボンが2型糖尿病に効果的なのではと考えられています。

インスリン感受性を改善する可能性

2型糖尿病はインスリンの働きが悪くなって発症します。わたしたちの体は血液にあるブドウ糖をエネルギーに変えて動いています。わたしたちはご飯やパンの炭水化物、あるいはじゃがいもなどの穀類や果物からもブドウ糖を摂取しています。血液中のブドウ糖は血糖と呼ばれます。血糖の量は食事や運動によって変動しますが、健康な体では一定の範囲に保たれるようになっているのです。それはインスリンと呼ばれるホルモンの働きによってです。インスリンは膵臓のランゲルハンス島という場所のβ細胞が作っています。インスリンが正常に働くことで血糖が高くなり過ぎないようになっているのです。このインスリンの働きが悪くなると血糖値が高い状態となります。この状態が糖尿病です。2型糖尿病ではインスリンの量が十分に足りているにも関わらず、インスリンの感受性が下がってうまく活用されない状態になっています。イソフラボンはこのインスリンの感受性を高めてインスリンが正常に働くように助けると考えられるのです。

女性ホルモンに似た働き

イソフラボンは女性ホルモン・エストロゲンと似た働きをすることで知られています。イソフラボンとエストロゲンの構造が似ているので似た働きをするといわれています。[2]イソフラボンがエストロゲンに似た働きをすることで脂質や糖の代謝を良くすると考えられています。閉経後の女性はエストロゲンが減っていきます。そのエストロゲンの働きをイソフラボンが補ったことでアンケート調査の分析では、閉経後の女性に効果があったのではとされているのです。脂質や糖の代謝が良くなり、肥満が改善されます。結果的に糖尿病のリスクが減ることになるのです。

イソフラボンを多く含む食物

イソフラボンは大豆を原料とする食物であれば入っていますが、加工の仕方でイソフラボンが含まれる量は変わります。例えば、豆腐は100gにつき20.3mg入っています。納豆は100gにつき73.5mgです。油揚げが100gにつき39.2mg、凍り豆腐が100gにつき88.5mgとなっています。[3]豆腐よりは納豆が多くイソフラボンを含んでいますし、凍り豆腐の数値の高さは特筆すべきものです。

イソフラボンを摂取して糖尿病改善

イソフラボンと糖尿病の関係を説明しましたが、まだまだ研究段階であるもののイソフラボンは糖尿病特に2型糖尿病に効果があることがわかってきているのです。その理由としてはインスリンの感受性を改善することが考えられています。また、イソフラボンが女性ホルモン・エストロゲンと似た働きをして脂質や糖の代謝を良くして肥満が改善され、結果的に糖尿病のリスクが減るのではと考えられています。日本の食卓で大豆製品を取り入れるのは難しくありません。積極的に大豆製品を取り入れましょう。

参考文献

[1]参考:国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ「多目的コホート研究(大豆製品・イソフラボン摂取と糖尿病との関連について(2018年2月13日確認)

[2]参考:農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

[3]参考:内閣府食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

当サイトのご利用にあたって

当サイト(糖尿病の末路 初期症状から末期症状まで、危険な合併症の解説と改善・対策・予防ガイド)は、私たち「糖尿病を食から考える会」が運営する、糖尿病に関する情報をわかりやすくまとめたサイトです。当サイトには、できるかぎり最新の、信頼性の高い情報を掲載する心掛けております。ただし、その内容の正確性・安全性について完全に保証できるものではありません。掲載情報の活用については自己責任でお願いいたします。万が一、当サイトの情報によって何らかの損害が発生した場合には、各種専門機関にご相談ください。

糖尿病を食から考える会について