糖尿病対策にナットウキナーゼの血圧への効果

糖尿病対策にナットウキナーゼが血圧を下げる理由を調査

ナットウキナーゼの糖尿病改善効果

ナットウキナーゼは、糖尿病の大敵である血圧を下げ、血液をサラサラにする効果があると言われています。実際にナットウキナーゼは糖尿病改善に効果があるのか、その効果を検証します。

血液サラサラ効果で血圧を改善

ナットウキナーゼは、その名前の由来のとおり、納豆に含まれている成分。納豆のネバネバした部分で、たんぱく質を分解する酵素です。もともと、たんぱく質分解酵素と呼んでいましたが、1980年代からナットウキナーゼと呼ばれるようになりました。

このナットウキナーゼの最大の働きは、血栓を溶かし血液をサラサラにする作用。糖尿病は、血液中のブドウ糖が多くなり、血液がドロドロ状態で血栓もできやすい状態です。ナットウキナーゼは、そんな血液環境を改善してくれます。

と言うのも、ナットウキナーゼには血栓の主成分であるフィブリンと呼ばれるタンパク質を分解させる作用があります。さらに、ナットウキナーゼは、フィブリンの分解を促進させるだけでなく、血栓を溶かすウロキナーゼと呼ばれる酵素の元となるプロウロキナーゼを活性化させてくれます。

当時私はシカゴ大学でpro-UK及びその活性型酵素であるウロキナーゼ(UK)の構造解析を行っていたので猿が、偶然載せて認められたこの納豆の強い血栓溶解能は質重量100g(市販品1パック)当たりUKの役16万国産単位に相当し、それは臨床で当時用いられていた約1回分(当時役20万円)にほぼ等しい活性であった。〜中略〜血栓の主成分であるフィブリンの他H-D-Val-Leu-Lys-nPAなどの合成基質をよく分解し、血漿プラスミンと似た特異性を示した。

出典:『納豆の機能性』日本醸造協会誌,85(8),1990

ナットウキナーゼが血液をサラサラにする機能はこれだけにとどまらず、血栓を溶解するもう一つの酵素であるプラスミンを生成する際に必要なt-PAと呼ばれる組織も増やしてくれるそうです。t-PAは心筋梗塞などの血栓溶解剤としても使われる成分で、血管内皮細胞にナットウキナーゼが作用。t-PAを作り出す能力も高めてくれるそうです。[1]

ちなみに、ナットウにはナットウキナーゼとは反対の作用を持つ、血液凝固を促進する栄養素、ビタミンK2も含まれています。血液をサラサラにするためにはビタミンK2は良くないのでは?と心配になる方もいるかもしれませんが、ビタミンK2には、心臓循環疾患を予防する効果や、動脈硬化を引き起こす血管壁へのカルシウム沈着なども予防してくれる栄養素です。[1]

ここまで見てきたように、ナットウキナーゼには、血液をサラサラにする作用があることから糖尿病患者はもちろんの事、血栓防止にも役立つ栄養素なのです。

また、水溶性食物繊維が豊富に含まれていて、炭水化物の消化吸収を抑制する働きもあります。炭水化物の消化吸収を抑制することで、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるため、食後だけ血糖値が異常に高くなる「隠れ糖尿病」の予防・改善にも効果的です。

そのほかにも、納豆に含まれるレシチンは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの生成にも大きく影響する成分です。レシチンはコレステロールを溶かして排出させる働きもありますので、血液をサラサラにするだけでなく動脈硬化の予防にも納豆は大活躍。

糖尿病の方は、高血圧も併発すると動脈硬化を引き起こしやすくなり、結果的に心臓病などの発症リスクが高くなってしまいます。ナットウキナーゼや納豆に含まれるさまざまな栄養素が、高血圧も予防してくれるとしたら…。糖尿病や、糖尿病予備軍の方にとってはとてもありがたい栄養素といえるのではないでしょうか。

江戸時代から納豆は、風邪薬や肩こりの改善、疲労回復、肝機能の向上に加えて心臓や血管を丈夫にする食品として知られてきました。ナットウキナーゼにはまだまだ知られていない健康効果があるのかもしれませんね。ただし、糖尿病の方の場合、塩分摂取量を控える必要があります。納豆のタレには塩分が含まれていますから、塩分を気にせずにナットウキナーゼを摂取するには、やはりサプリメントを活用するのが便利です。

糖尿病対策でナットウキナーゼを取り入れるには

●ナットウキナーゼを摂取するタイミング

糖尿病対策にナットウキナーゼを摂取するにはどんなタイミングが一番いいのでしょうか?

血栓ができやすい時間帯から血栓予防とナットウキナーゼの摂取タイミングを考えてみましょう。群馬大学医学部付属病院草津分院が行った10年以上にわたる研究によれば、群馬県草津町では深夜0時から翌朝6時、そして12時から18時の時間帯に血栓症の発症率が高くなっていたそうです。また、血液粘度の変化を見てみると、血液粘度は早朝に急上昇する傾向があり、脳梗塞の発症率が高い時間帯でもあることから、早朝は特に血栓ができやすい時間帯と言えるようです。

血栓が、早朝にできやすい理由はいろいろありますが、就寝中の水分不足などが影響していると考えられています。[2]

そこで、ナットウキナーゼにより、血液をサラサラにし、血栓を予防するには早朝にかけての時間帯にナットウキナーゼの真価を発揮してもらいたいところ。ナットウキナーゼをサプリなどで摂取するなら、夕食後や就寝前に摂取し、水分も合わせて多めに取っておくといいのではないでしょうか。

●ナットウキナーゼを納豆で取り入れてみ意味がない

ナットウキナーゼは、血液の凝固を促進する物質「ビタミンK2」を除去し、血液サラサラ効果を助ける働きがあります。しかし、納豆そのものを食べても、こちらの効果については期待できないのです。

ナットウキナーゼは、血液の凝固を促進する物質「ビタミンK2」を除去し、血液サラサラ効果を助ける働きがあります。しかし、納豆そのものを食べても、こちらの効果については期待できないのです。

実は、納豆にはナットウキナーゼのほかに、ビタミンK2も含まれているから。つまり、ナットウキナーゼがビタミンK2を除去しても、新しくビタミンK2を取り入れてしまうため、結果的に意味がないことになるのです。

ナットウキナーゼの摂取はサプリメントが一番

ナットウキナーゼを含むサプリメントは、ナットウキナーゼだけを抽出・配合しているため、ビタミンK2を含んでいないものがほとんど。血液サラサラ効果を十分に発揮させるためには、納豆ではなく、サプリメントのほうが効率よく作用するでしょう。また、ビタミンK2の摂取を止められている方も、サプリなら安心して取り入れることができます。

ナットウキナーゼ以外に糖尿病に効果のある成分とは?

ナットウキナーゼは糖尿病改善に効果があるものの、一番身近な納豆では効率よく 取ることができません。そのため、サプリでの摂取をお勧めします。また、ナットウキナーゼ以外にも、「酵素」や「サポニン」といった糖尿病改善の為に研究されている成分が多くあります。そういった成分を糖尿病の改善のために、うまく日々の食生活に取り入れることをお勧めします。

糖尿病改善のために研究されている成分を詳しく知る

参考文献

[1]参考文献:『世界に誇る納豆—その効能成分—』須美,科学と教育63(7),2015

[2]参考文献:『血液系・免疫系への効果安全入浴法の提唱』日本温泉気候物理医学会雑誌/68巻(2004-2005)1号

当サイトのご利用にあたって

当サイト(糖尿病の末路 初期症状から末期症状まで、危険な合併症の解説と改善・対策・予防ガイド)は、私たち「糖尿病を食から考える会」が運営する、糖尿病に関する情報をわかりやすくまとめたサイトです。当サイトには、できるかぎり最新の、信頼性の高い情報を掲載する心掛けております。ただし、その内容の正確性・安全性について完全に保証できるものではありません。掲載情報の活用については自己責任でお願いいたします。万が一、当サイトの情報によって何らかの損害が発生した場合には、各種専門機関にご相談ください。

糖尿病を食から考える会について