2型糖尿病にルチンが効く

ルチンは糖尿病に効果がある

2型糖尿病にルチンが効く

2型糖尿病にはルチンが有効な成分であると考えられています。しかしルチンと聞いてもどんな成分なのかわからないという人もいるのではないでしょうか?さらに、ルチンが糖尿病にどのように作用するのか、ルチンが含まれている食物にはどのようなものがあるのかを説明します。

ルチンとは?

ファイトケミカルという抗酸化成分の中でフラボノイド類に分けられるのがルチンです。ルチンはビタミンPとも呼ばれています。ルチンは1930年代に発見されたのですが、ビタミンと似た働きをするためビタミンPと名付けられました。特にルチンはビタミンCとよく似た働きをします。

ルチンは2型糖尿病に有効との実験も

糖尿病マウスを使った実験では、ルチンを含むソバスプラウトを食べさせたところ、糞への胆汁排泄量が増えました。[1]胆汁の中には胆汁酸という物質があります。胆汁酸は食事で脂質を摂取した時に、腸管壁から脂質が吸収されるのを防ぎます。この胆汁酸に全身に信号を伝えるホルモンのような役割があることがわかり、2型糖尿病治療に役立つことがわかっているのです。胆汁酸を含む胆汁の排泄がどうして2型糖尿病の治療に役立つのかですが、胆汁酸は長く腸に留まることで、機能が低くなり、新しい胆汁酸の合成も阻害されてしまうのです。そのため胆汁酸が排泄され新しいものと入れ替わることで2型糖尿病の改善につながっていきます。ルチンとマウスを使った実験では血中のリポタンパク質やグルコースといった糖尿病の原因となる成分を減少させたこともわかっています。これはルチンがインスリンの分泌を助けたとされているのです。

ルチンが含まれている食物

ルチンを多く含む食物ですが、蕎麦が1kgのそば粉に対して230mg入っています。蕎麦のルチンの量は栽培環境で変わるのです。特に成長段階でどの程度日照時間があったかでルチンの量は変わります。ですから夏に栽培された蕎麦と秋に栽培された蕎麦では夏に栽培された蕎麦の方がルチンの量が多いです。しかしこの蕎麦の100倍のルチンを含む食物があります。それは韃靼(だったん)蕎麦です。韃靼蕎麦は鮮やかな黄色をしている蕎麦です。1kgで2300mgのルチンが入っています。中国には韃靼蕎麦を主食にしている民族がいますが、長寿の民族として知られているのです。ルチンを含むその他の食物としては、アマランサスの葉があります。

糖尿病改善のために蕎麦を食べてルチンを取り入れよう

ルチンと糖尿病の関係について説明しました。ルチンを摂取することで、胆汁酸を含む胆汁の排泄が促されます。胆汁酸は脂肪の吸収を抑えるもので、新しく入れ替わることで正しく機能します。さらに、ルチンはインスリンの分泌も助けるのです。ルチンは韃靼蕎麦に多く入っていますが、普通の蕎麦も良いです。蕎麦を食べる時はゆで汁にルチンが流れ出しますので蕎麦湯も飲みましょう。2型の場合、糖尿病の初期症状の自覚がありません。普段からルチンの摂取を心がけましょう。

参考文献

[1]参考:東北農業センターたより 2011(35)生産基盤研究領域 渡辺満「フラボノイドが豊富なソバスプラウトの健康機能」

当サイトのご利用にあたって

当サイト(糖尿病の末路 初期症状から末期症状まで、危険な合併症の解説と改善・対策・予防ガイド)は、私たち「糖尿病を食から考える会」が運営する、糖尿病に関する情報をわかりやすくまとめたサイトです。当サイトには、できるかぎり最新の、信頼性の高い情報を掲載する心掛けております。ただし、その内容の正確性・安全性について完全に保証できるものではありません。掲載情報の活用については自己責任でお願いいたします。万が一、当サイトの情報によって何らかの損害が発生した場合には、各種専門機関にご相談ください。

糖尿病を食から考える会について