糖尿病対策に!サポニンの血糖値で改善

糖尿病対策に!血糖値に働きかけるサポニンを調査

血糖値を下げる有効成分サポニン

サポニンという成分には、糖尿病の大敵である血糖値を下げる効果があると言われています。サポニンは糖尿病改善に効果があるのか、その効果をリサーチしました。

糖尿病の原因となる血糖値を下げる有効成分

サポニンは、大豆はトチノキの種(トチノミ)、高麗人参などに含まれている成分です。このサポニンは、抗酸化力など様々な身体に嬉しい作用を持っています。

糖尿病の方にとって、また、血糖値が高めの方にとって嬉しいのが、サポニンの持つ「血糖値上昇を抑制」する作用。中医学でもサポニン成分を持つウコギ科植物・タラの木の根皮は糖尿病の薬として用いられています。日本でも、タラノメは糖尿病にもいいと民間伝承されていました。

ウコギ科植物のタラノキ (Aralia elata) の根皮や樹皮は, 中医学で糖尿病に有効とされ, 日本でも民間薬としてよく用いられている. その若芽 (タラノメ)は山菜の王者と言われ, 食用に供されており, また糖尿病にも良いと伝承されている. タラノメ抽出分画について, アロキサン(alloxan) で膵臓β細胞に障害を与えて,インシュリン分泌を抑制した糖尿病モデルなどで検討したが,改善効果は認められなかった. しかし, ブドウ糖やショ糖負荷ラットにおける血糖値 上昇が, 抽出分画の経口投与 (200mg/kg)で7~8割も抑制されることが判明した.
この結果, タラノメは糖尿病の治療というよりも, 予防や悪化防止に効果があると考えられた

出典:『薬用食物の糖尿病予防成分』化学と生物,40(3),2002

サポニンが血糖値上昇を抑制する仕組み

それでは、いったいどうしてサポニンが血糖値上昇を抑えてくれるのでしょうか?

タラノメ抽出成分を用いた血糖値上昇抑制とサポニンの働きに関する研究によれば、サポニンは食べ物が胃から腸に移動する速度を遅くするとともに、小腸からのグルコース吸収を阻害してくれます。その結果、体内で食後急激に血糖値が上昇するのを防ぎ、糖尿病を予防してくれるのだそうです。

糖負荷モデルにおいて血糖値上昇抑制作用を示す薬用食物およびそのサポニン成分は, 胃から空腸への糖類の移動遅延 (胃排出能抑制)と小腸でのグルコースの吸収阻害によって作用発現し, 小腸運動の亢進にも関与していることが判明した. このような作用機作で,サポニンが食後の急激な血糖値の上昇 (過血糖状態)を抑制することによって, 糖尿病の予防効果を発揮することが判明した.

出典:『薬用食物の糖尿病予防成分』化学と生物,40(3),2002

サポニンの持つその他の作用

サポニンは、血糖値が上昇するのを抑制する以外にも、動脈硬化を予防する抗酸化作用や、アルコール吸収抑制作用などを持っています。
例えば、アルコール吸収抑制作用は、肝臓や胃腸、循環器障害などの病気を予防するだけでなく、肥満予防にもつながるそうです。

他にも、胃の粘膜を保護してくれたり、アレルギーを抑制してくれたり、鎮痛作用などもあることがわかっています。

タラノメなどの薬用植物に含有されているサポニンは,糖やアルコールの吸収を抑制して肥満や糖尿病の予防効果を示すだけでなく,胃粘膜保護作用,抗炎症作用,抗掻痒作用,抗アレルギー作用,鎮痛作用,Mg吸収促進作用を有しているなど多面的な作用を示すことが判明し,薬用植物の薬効の奥深さを垣間見る結果となった.

出典:『薬用食物の糖尿病予防成分』化学と生物,40(3),2002

サポニンに関する研究は、数多く行われています。例えば、大豆に含まれる大豆サポニンにはコレステロール低下作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、レニン阻害作用、肝機能保護作用、なども報告されています。

健康機能としては,コレステロール低下作用,抗ウィルス作用, 抗炎症作用,レニン阻害作用 ,肝機能保護作用, 抗腫瘍作用,血糖値上昇抑制作用などが報告されている.これらの効果のうちの多くが,大豆サポニンBグループに見出されている 〜中略〜 ゴールデンハムスターに高脂肪食と大豆サポニン B グループを 128 mg/kg 体重 / 日,4 週間摂取させた研究において,糞中の胆汁酸および中性ステロールの増加,血中の総ステロールおよび中性脂質が低下することが示された4).2型糖尿病モデルマウスである KK-Ay マウスに対して,大豆サポニン A グループおよび B グループを 0.5% 混餌投与した研究において,A グループ投与群ではコントロールと比べて血糖値に差が認められず,B グループ投与群では有意に血糖値の上昇が抑制されていた.また,血圧調節の要となる酵素レニンの活性阻害成分として大豆サポニン B グループの代表的な同族体であるソヤサポニン I が同定された.高血圧自然発症モデルラットである SHR ラットに対してソヤサポニン I を 40 mg/kg体重,7 週間投与した実験において,収縮期血圧の上昇が抑制されることが報告されている.

出典:『薬用食物の糖尿病予防成分』化学と生物,40(3),2002

特に、糖尿病や糖尿病予備軍の方にとって嬉しいのが、肥満予防やコレステロール値を下げてくれる作用です。生活習慣病の予防にもつなげられますから、ぜひ、日常的に摂取して味方につけておきたい成分ですね。

そう!サポニンは、糖尿病だけでなく、肥満やメタボ予防にも役立てられるのです。

糖尿病対策でサポニンを取り入れるなら

では、糖尿病対策でサポニンを取り入れるなら、どんな風にサポニンを摂取すればいいのでしょうか?

サポニンが多く含まれる食品には、主に次のようなものがあります。

  • 大豆
  • 高麗人参
  • 田七人参
  • 桔梗
  • アマチャヅル
  • 黒豆
  • トチノミ

普段の食事で取り入れやすいのは、大豆や黒豆などの食品かもしれません。大豆には、動脈硬化症を予防するビタミンKも含まれていますから、ぜひ糖尿病対策以外でも日頃から食生活に取り入れてみましょう。

サポニンを安全に摂取するならサプリが◎

もともとサポニンは、食品の苦味やエグ味の元になっている成分です。例えばトチノミなどを食用にするためにはアク抜きが必要ですが、アクには豊富にサポニンが含まれているため、アク抜き処理をするとサポニンの含有量は当然減ってしまうのです。

あく抜き処理前のトチノミ(水分52.2%,w/w)4kgからは47g,あく抜き処理後のトチノミ (水 分64.8%,w/w)4kgからは11gのサポニン類を得た.したがって,水分量から,トチノミの乾燥固 形重量あたりのサポニン量を算出すると,あく抜き処理前では,トチノミ固形重量あたり1.0%(w/w),あく抜き処理後で は0.3%(w/w)のサポニンを含有していることが明らかとなり,あく抜き処理した場合も,サポニン類は30%程度残存することが確認された.

出典:『薬用食物の糖尿病予防成分』化学と生物,40(3),2002

そのため、効率的にサポニンを安全に取り入れるには、食事療法に加えて、サポニンの含まれたサプリメントを選ぶといいでしょう。

サポニンには血糖値上昇抑制作用はありますが、ヘモグロビンA1cの数値を下げる作用はありません。そのため、糖尿病でヘモグロボンA1cの値が高い場合にもサプリメントでその点を補う必要があるのではないでしょうか?

ご自身の体の状況に合わせて、上手にサプリメントを活用してみましょう。

サポニンの1日の摂取量

大豆や大豆製品に含まれるサポニンは、高麗人参や田七人参、ゴボウ、お茶などのさまざまな植物にも含まれています。

いろいろな食材から摂取しやすい成分であるため、過剰に摂取する必要はなく、毎日適量を継続的に摂取するのが望ましいといわれています。

大豆サポニンは高野豆腐などに特に多く含まれているため、高野豆腐などの大豆製品が手に入る場合には、サプリメントと併用する必要はありません。

1日あたりの摂取量としては100mg程度が良いといわれていますが、サプリメント製品の場合はそれぞれに用量が定められています。そのため、用量以上を摂取することは過剰摂取につながってしまいますので注意しましょう。

過剰摂取に要注意

大豆製品でサポニンを補給する際は、1日3食のうち、1つか2つほど大豆製品を使ったメニューを取り入れるのが理想的。それ以上の摂取は過剰となる可能性があります。

健康維持や病気の予防などのためには、この用量をしっかりと守ることがポイントです。

厚生労働省による「食事摂取基準2015」にはサポニンの摂取量は特に示されてはいませんが、過剰摂取によって胃腸などの消化器官に悪影響を与えるリスクも。

サプリメントからサポニンを摂る場合は、サプリメントに含まれるほかの成分と糖尿病の薬との飲み合わせなどが問題になる場合があります。

糖尿病の初期症状の改善や、病気の進行を予防するためにサポニンを摂取する場合も、飲みすぎには注意しましょう。

サポニンの副作用

サポニンは大豆や人参に含まれており、市販されている食材から摂取できる身近な成分です。

植物に由来する成分のため安全性に問題はないといわれていますが、過剰摂取によって体調不良を起こしやすくなるほか、適切に食事が摂れなくなり血糖コントロールのバランスを乱す可能性が問題視されています。

サポニンは糖尿病の初期症状にも効果の高い「ポリフェノール」と同様に、体の中の老化を抑えたり、動脈硬化の予防にも役立ったりと、メリットの多い成分ですが、摂れば摂るほど効果を示すものではありません。

生薬由来のサポニンには副作用のリスクも

食材に含まれているサポニンには特に副作用は報告されていませんが、生薬として使われる「桔梗(ききょう)」「柴胡(さいこ)」に含まれているサポニンについては、過剰摂取によって溶血作用や嘔吐感をもよおす場合があるため、注意が必要です。

この生薬特有の副作用については、サポニンのもつ界面活性作用が関わっているとされており、体内の細胞膜に作用して破壊を行い、症状を引き起こすものと考えられています。

したがって、生薬からサポニンを摂る場合には、医師や薬剤師に確認をとり、健康に問題のない範囲での服用を意識しなければなりません。

血糖コントロールにはバランスのとれた食生活を

大豆や人参に含まれるサポニンに関しては食材から摂るぶんには副作用の心配はありませんが、特定の食材ばかりに偏ってしまうと血糖コントロールに悪影響を及ぼします。食事は常にバランスのとれた内容を心がけましょう。

サポニンは動脈硬化を予防する作用が期待できることから、血液をサラサラにする効果が、さらには糖尿病の改善にも期待ができる成分として注目されています。

しかしどのような成分も適量を守ることが第一であり、安全に摂取することで体に良い影響を与えてくれるのです。

サポニンはサプリメントとして市販されていますが、大豆などの身近な食品にも豊富に含まれています。

身近な食材から摂取できると考えれば、サプリメントから一度に多量を摂取する必要はなく、毎日の食生活をバランスの良いものにするだけで、サポニンの必要量を満たすことができそうです。

糖尿病をはじめとする生活習慣病の救世主として注目される成分ですが、血糖コントロールを乱さないよう、適量の範囲内で摂取を続けることが大切ですね。

サポニン以外に糖尿病に効果のある成分とは?

上記で説明した通り、サポニンは血糖値を下げるために有効な成分です。しかし、血糖値を下げるためには毎日の摂取が欠かせません。サポニンの入った食品を毎日とるのは大変なため、サプリでの摂取をお勧めします。また、糖尿病を改善するために研究されている成分は、サポニンのみではありません。当サイトでは「酵素」や「サポニン」をはじめとした、糖尿病改善の為に研究されている注目の成分を紹介しています。

どれも日々の食事で毎日とることは難しいかもしれませんが、サプリなどを併用しながら、バランスよく栄養をとり、糖尿病を改善していきましょう。

糖尿病改善のために研究されている成分を詳しく知る

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