1型糖尿病の原因と治療法

【医師監修】1型糖尿病の原因と治療法について徹底ガイド

Supervision1型糖尿病

監修医師

監修医師情報

上野内科・糖尿病内科クリニック
院長

上野 尚彦先生

ここでは、1型糖尿病の原因と症状、また1型糖尿病の方は注意したいケトアシドーシスについてまとめています。

1型糖尿病とは ~その原因と症状~

1型糖尿病とは、膵臓にあるβ細胞がリンパ球によって誤って攻撃されてしまうために、インスリンを分泌できなくなる病気です。以前は、「インスリン依存型糖尿病」と呼ばれていました。

インスリンをつくることができなくなるため、毎日インスリン注射をする必要があります。

1型糖尿病になる原因ははっきり分かっていませんが、もともと1型糖尿病にかかりやすい体質であることや、遺伝子のタイプなど、いくつかの要因が重なって引き起こされているようです。

また、2型糖尿病から1型糖尿病を引き起こすこともあります。また、年齢に関係なく発症し、比較的若いうちに発症することが多いようです。

1型糖尿病の詳しい症状

1型糖尿病では、インスリン依存になるため、インスリンのコントロールが難しくなります。そのため、高血糖だけでなく、逆に低血糖になることもあります。低血糖を引き起こす原因としては、糖質不足、食事時間が遅れる、飲酒などが引き金になり起こることがあり、低血糖になると、空腹感にはじまり発汗や動悸などの症状が見られます。悪化すると意識障害やこん睡状態になることもあるので注意しましょう。高血糖を引き起こした場合は、さらに重大な状態になることがあります。

1型糖尿病はケトアシドーシスに注意!

高血糖の状態が続くと、急性代謝性合併症である、糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こすことがあります。インスリン治療中に中断した場合や、感染症によりインスリンを減量した場合などに起こります。中には、ストレスが原因で起こることもあります。ケトアシドーシスになると、嘔吐したり、脱水症状になったりします。子供の場合は腹痛を伴うこともあるようです。それが悪化すると、昏睡状態に陥り、命の危険にさらされます。1型糖尿病は、このように、インスリンが分泌できなくなることにより、血糖値が安定せず、さまざまな合併症を引き起こす恐れがあります。

1型糖尿病の治療方法

1型糖尿病では、薬物療法であるインスリン治療を中心とし、食事療法・運動療法を組み合わせていくのが基本となります。

  • インスリン治療
    1型糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンが不足しているため、それを外部から補充するためのインスリン治療が必要です。主に使用されるのはインスリン注射で、インスリン製剤を自分で注射することで血糖値コントロールを行います。
  • 食事療法
    1型糖尿病の食事療法に「食べてはいけない」ものはなく、常識の範囲内であれば何を食べてもOKです。ただし、生活スタイルやインスリン治療の内容によって指示が異なることもあるため、医師・栄養管理士の指導を仰ぐ必要があります。
  • 運動療法
    重度の合併症がなく、症状が落ち着いている状態であれば運動を行うことができます。ただし、低血糖を防ぐ必要があるため、インスリン治療や補食の仕方などをしっかり把握しておくことが重要です。
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上野内科・糖尿病内科クリニック
院長

上野尚彦先生

栄養バランスの整った食事はすべての基本

1型糖尿病は、インスリンを生成する細胞が破壊されることによって起こるもの。生活習慣が原因となる2型糖尿病とは異なるため、必要以上に食事制限をする必要はありません。

ただし、病状を安定させるには、しっかりと栄養バランスのとれた食事を心がけることが大事。1型糖尿病ではインスリン治療が基本となりますが、栄養バランスが乱れると薬の効果が出にくくなる恐れがあるため、サプリなどをうまく利用し、体の中からしっかりとコンディションを整えるようにしましょう。