糖尿病の診断基準となる気になる数値のこと

【医師監修】糖尿病の診断基準である血糖値・血圧・HbA1cとは?

Method糖尿病は3つの数値を基準として診断されます

糖尿病の診断基準は、血液検査の数値を見て判断します。血液検査の数値で重要なのは、「ヘモグロビンA1c(HbA1c)」と「血糖値」です。この2つの数値を合わせてみることで、糖尿病かどうかの診断を行います。ここでは、それぞれの数値についての説明と、糖尿病である診断基準値について解説していきます。

糖尿病の気になる数値

ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは

ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは、赤血球中のヘモグロビンとブドウ糖が、どれくらい結合しているかを表す検査値です。この数値が高いと、高血糖状態となります。

ヘモグロビンA1cの数値は、血液検査によって分かります。数値が5.4%未満の場合は正常、5.4~6.4%だと糖尿病予備軍、6.5%以上で糖尿病と診断されます。

数値は高くなればなるほど、恐ろしい合併症を引き起こす可能性が高まるため、すみやかな治療・改善が必要です。

  • ヘモグロビンA1cの数値が高いとどうなる?

    <数値が悪化することによる関連病>
    ヘモグロビンA1cの数値は、1~2ヶ月間の血糖値の平均を表しています。つまり、この数値が高いということは、常に高血糖の状態が続いているということ。

    そのまま放置しておくと、血管障害による網膜へのダメージ(視力低下など)・神経障害による手足のしびれや麻痺・腎症によるむくみ・疲労感などの合併症が発生。最悪の場合、失明・壊疽による切断・人工透析といった結果になることもあるため、数値を適切にコントロールする必要があります。

    <数値を改善するには>
    糖尿病の治療は食事と運動療法が基本ですが、ヘモグロビンA1cの数値は、それだけだと下がりにくいのが特徴。食事と運動に加えて、ヘモグロビンA1cの数値を下げる効果が認められている「酵素」を取り入れるなどの工夫が必要です。

血糖値とは

血糖値とは、血液中に存在しているブドウ糖の量を示す数値。数値が高ければ高いほど、細胞に取り込まれなかったブドウ糖が血中にあふれているということになります。

血糖値の数値は、食後・空腹時などで変動するため、事前に確認してから診断を行います。診断基準は、空腹時血糖値が100~120mg/dlで糖尿病予備軍、120mg/dl以上で糖尿病の疑いがあると診断されます。

血糖値が少しくらい高くても目立った症状は現れませんが、治療をせずに放置しておくと、糖尿病はどんどん進行していきます。

  • 血糖値が高いとどうなる?

    <数値が悪化することによる関連病>
    高血糖が引き起こす疾病の代表が糖尿病ですが、血糖値が高いと血液の粘性・血圧が高くなり、動脈硬化が起こりやすくなります。動脈硬化が進むと、脳梗塞・心筋梗塞といった重い病気を引き起こす恐れがあるため、糖尿病とともに細心の注意が必要です。

    <数値を改善するには>
    血糖値を下げる方法は、食事療法と運動療法が基本。血糖値を急上昇させない食生活を心がけ、適切な数値を維持できるよう、適度な運動を続けていくことが重要です。初期の段階であればこの2つの方法だけでも血糖値をコントロールでき、病気の進行や合併症を食い止めることが可能です。

血圧とは

血圧とは、血液が血管にどれだけ圧力をかけているかを示す数値。最高血圧135mmHg・最低血圧85mmHg以上になると、高血圧と診断されます。

糖尿病になると、血液中のブドウ糖が増えて血流が悪くなり、血圧が高くなります。高血圧が糖尿病の原因となることはありませんが、逆はあり得るという事です。

高血圧は、糖尿病と同じく自覚症状に乏しい疾病。気づかないうちに循環器系(心臓・動脈など)に悪影響を与え、命を危険にさらすこともあります。

  • 血圧が高いとどうなる?

    <数値が悪化することによる関連病>
    高血圧とは、血液が血管に与える圧力が異常に強くなっている状態。圧力を受け続けている血管は徐々に劣化し、動脈硬化が起こりやすくなります。動脈硬化になると、ふとした拍子に血管が破裂して脳出血を起こしたり、血栓ができることによる脳梗塞・心筋梗塞などが起こりやすくなります。

    <数値を改善するには>
    糖尿病が原因となっている高血圧は、血糖値のコントロールが重要となります。食事療法と運動療法で血糖値を適切に維持できれば、血管への圧力が減り、徐々に血圧も下がっていきます。

栄養バランスの整った食事を心がけましょう

糖尿病の進行や合併症を防ぐには、毎日の生活習慣を改善することが第一。その中心となるのが、食事と運動です。

とくに血糖値コントロールは食事がキモとなるため、栄養バランスの整った食事を心がけることが重要。3大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質)はもちろん、食物繊維・ミネラル・ビタミンの摂取量にも気を配る必要があります。

カロリー計算も大切ですが、それだけだと栄養バランスが崩れてしまう恐れがあるため、栄養学の知識も取り入れて、バランスの良いメニュー作りを心がけましょう。栄養学と聞くと難しそう…というイメージですが、ポイントさえ理解すれば、比較的簡単に続けることができます。

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