糖尿病で気をつけたい、現代社会の食生活の危険性人工甘味料や添加物

糖尿病で気をつけたい人工甘味料・添加物を調査

現代社会の食生活の危険性
~人工甘味料や添加物~

食中毒の防止や、味の高品質化を図るため、さまざまな食品に使用されている食品添加物(人工甘味料・人工調味料など)。
日本における食品添加物は、厚生労働省が安全性を確認したものだけが使われており、使用量も指定されていますが、摂りすぎると思わぬ健康被害に見舞われることがあります。
もちろん、体のためにはできるだけ避けた方がよいですが、現代社会においてすべての食品添加物を排除するのは至難の業。まずは、意識することが大切です。
食品添加物の各成分が糖尿病にどんな影響を与えるのかを知り、毎日の食生活に活かしていきましょう。

人工甘味料と糖尿病のメカニズム

人工甘味料は、砂糖よりも甘味度が高いにもかかわらず、カロリーが低いのが特徴。すべての人工甘味料がそうとは限りませんが、ほとんどのものは血糖値を上昇させないため、おいしく食べてカロリー摂取量を減らすことができます。
しかし、「人工甘味料だから大丈夫」などという安心感から、つい食べ過ぎて糖尿病になってしまうケースもしばしば。また、人工甘味料を習慣的に使用すると腸内細菌が変化し、血糖値が上がりやすくなるという報告もあります。
こういったデメリットを踏まえると、カロリー制限のために人工甘味料を使い続けるのは避けた方が賢明。各成分の特徴と使用するべきシーン・量をよく考え、上手に利用していきましょう。

学んで対策人工甘味料と添加物の種類の種類

砂糖や塩と同じく、人工甘味料や食品添加物も摂りすぎるのは危険です。以下に、人工甘味料と添加物の概要と副作用、1日あたりの摂取許容量をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

人工甘味料

  • サッカリン
    <概要>
    世界で最も古い人工甘味料と言われているサッカリン。砂糖の700倍の甘みを持ちながら、カロリーはゼロです。膀胱がんに関与しているとの指摘がされたことで「発がん性」というイメージがありますが、サッカリン自体にがんの誘発性はありません(アメリカ連邦保健福祉省の発表による)。
    <副作用>
    緩下作用、胃酸過多、不妊
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり5mg
  • アスパルテーム
    <概要>
    ショ糖の200倍の甘みを持つ、アミノ酸由来の甘味料。体に吸収されないという特徴があるため、血糖値を上昇させません。フェニルアラニンという成分を含んでいるため、フェニルアラニン尿症の人は摂取が禁止されています(フェニルアラニンを体内で分解できない)。
    <副作用>
    知能低下、不妊、肝障害、うつ、ポリープなど
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり40mg未満
  • ネオテーム
    <概要>
    アスパルテーム由来の人工甘味料で、砂糖の約1万倍の甘みを持っています。人工甘味料特有の、苦みが残りにくいのが特徴。体内で代謝・吸収されないため、カロリーや血糖値の上昇はほとんどありません。
    <副作用>
    目・皮膚・呼吸器への影響
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり2mg未満
  • アドバンテーム
    <概要>
    味の素によって開発された人工甘味料で、2014年に認可。砂糖の2~4万倍の甘みを持ち、熱に強いという特徴があります。人工甘味料は熱に弱いタイプが多いため、使い勝手のよさが注目されています。
    <副作用>
    消化器障害
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり5mg未満
  • アセスルファムカリウム
    <概要>
    砂糖の200倍の甘みを持ち、2000年に食品添加物として認可されたアセスルファムカリウム。カロリーはゼロですが、血糖値の上昇とインスリンの分泌が確認されています。ラットの死亡例・胎児への影響などが厚労省の実験によって発表されていますが、大量に摂取しなければ影響はないと言われています。
    <副作用>
    吐き気、頭痛、肝疾患、腎疾患、うつ、発がん性
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり15mg未満
  • スクラロース
    <概要>
    1999年に認可されたスクラロースは、砂糖の600倍の糖度を持つ人工甘味料。安全性が高いと言われていますが、化学式では有機塩素化合物(ダイオキシンなどが有名)と同じもののため、危険性が疑われています。
    <副作用>
    赤血球減少、甲状腺機能低下、リンパ腫、成長遅延など
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり5mg未満
  • キシリトール
    <概要>
    樹木(カシ・シラカバなど)に含まれる天然成分で、厚労省が認めた安全性の高い甘味料。むし歯の原因になりにくいため、ガムやキャンディーなどに多く使用されています。カロリーは砂糖の75%、血糖値の上昇には注意が必要です。
    <副作用>
    血糖値の急激な低下、下痢
    <1日の摂取量>
    30mgが目安(とくに制限なし)
  • ソルビトール
    <概要>
    リンゴ・プルーンなどに含まれている糖アルコールで、口に入れると清涼感を覚えるのが特徴。発がん性などが認められておらず、安全性は比較的高いのですが、細胞の中に蓄積しやすいという特徴があります。代謝が低下している糖尿病患者は、合併症の原因となる可能性があるため、注意しましょう。
    <副作用>
    腹痛、下痢
    <1日の摂取量>
    設定なし
  • ステビア
    <概要>
    キク科の植物であるステビアの葉・茎から抽出して作られた甘味料。ゼロカロリーで血糖値を上昇させにくいという特徴があるため、糖尿病予備軍・糖尿病の人に向いています。目だった副作用も報告されていません。
    <副作用>
    アレルギー(キク科植物)
    <1日の摂取量>
    設定なし

添加物

  • 亜硝酸塩(ナトリウム)
    <概要>
    食品の色を良く見せるための添加物(発色剤)で、ハム・ソーセージ・ベーコンなどによく使用されています。ごく少量をときどきなら問題ありませんが、継続的に摂り続けると発がん性のリスクが高まります。
    <副作用>
    嘔吐、チアノーゼ、血圧降下、動悸
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり0.06mg
  • 合成着色料
    <概要>
    石油などの原料から合成された着色料で、日本で食品添加が認められているのは12種類。食べ物の見た目を良くするために使用されます。発がん性などが疑われているため、摂取には十分な注意が必要です。
    <副作用>
    発がん性、不妊、じんましん、アレルギーなど
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり0.5mg(食用赤色2号)
  • 安息香酸Na
    <概要>
    安息香酸Nsは、主に防腐剤として食品に添加されているもの。1948年に厚労省に認可された添加物です。ビタミンCと安息香酸Naが化学反応を起こすと猛毒であるベンゼンが発生、がんや白血病の危険性が高まるとされています。
    <副作用>
    皮膚アレルギー、鼻炎、発がん性など
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり0~5mg
  • ソルビン酸
    <概要>
    食肉加工製品(ソーセージなど)や漬物などに使用されている保存料で、カビや細菌の発生と増殖を防ぐ作用があります。ソルビン酸自体にも副作用はありますが、発色剤として使われる亜硝酸塩と一緒に摂取すると化学反応が起こり、発がん性物質を作り出すとされています。
    <副作用>
    肝障害、腎障害、発育阻害
    <1日の摂取量>
    体重1kgあたり25mg
  • グルタミン酸ナトリウム(アミノ酸等)
    <概要>
    グルタミン酸ナトリウムは、うま味調味料として利用されている化合物。明治41年に昆布のうまみ成分として発見された成分で、もともとは昆布・小麦グルテンなどから生成されていましたが、現在はサトウキビから採れる糖蜜・いも類のでんぷんなどから大量生産されています。
    <副作用>
    頭痛、神経の興奮、手足のしびれなど
    <1日の摂取量>
    設定なし

ダイエット清涼飲料水で糖尿病を予防できるのか?

糖尿病にならないために、肥満防止のためダイエット清涼飲料水を摂取している方は意外と多いのではないでしょか?独立法人農畜産振興機構の調査によると、習慣的なダイエット飲料水の摂取量と糖尿病発症との意外な関連性が分かったそうです。詳述すると、2003年から、富山県の金属製品製造業事業所の従業員を対象としたダイエット清涼飲料水の摂取量を調べています。

糖尿病の無い35~55歳の男性2037人について毎年糖尿病検査の結果を追って調査しているので信頼性は高いと言えるでしょう。研究結果は、7年間の間で新しく170人が糖尿病を発症したとのこと。研究結果をもとに過去のデータから分析したところ、ダイエット飲料水を週に1カップ(230ミリリットル)以上飲む人は、飲まない人に比べて糖尿病発症の危険が1.7倍高いという研究結果が得られました。
図を見ていただくと、ダイエット清涼飲料水を全く飲まない人と、週に1杯飲む人、週に1杯以上飲む人で結果は一目瞭然。ダイエット清涼飲料水と、糖尿病には何らかの因果関係があるといえるでしょう。

この研究結果に対して、外国では、「ダイエット清涼飲料水の摂取量と糖尿病は関連性がないのではないか?」と賛否両論があったとのこと。他にも、「元々糖尿病になりやすい人が清涼水を好んで摂取しているのでは?」といった意見も。ただ、研究結果は事実なので、ダイエット清涼飲料水を飲む場合は少し健康を意識してもいいと思います。近年は、人工甘味料の血糖値に及ぼす糖代謝への影響についていくつかの報告がされています。 [1]

ダイエット清涼飲料水の過剰摂取が糖尿病の発症につながるリスクを高めていると正式に発表される日は近いと言えるでしょう。「ダイエット清涼飲料水だから安心」といって過剰に摂取している方は要注意。きちんと容量を守って摂取するようにしましょう。

すでに、毎日ダイエット飲料水を飲むことが習慣化している方は、週に1~2回は水に置き換えたりしてみてはいかがでしょうか。水分は、体の中に溜まった老廃物を排出する作用があるため、ダイエットをしたい方、糖尿病の方にとってオススメといえます。

特に糖尿病の方は、摂取する糖質を減らすことに重きを置いていますが、それと同じくらい排出することも大切です。こまめに水分を摂取して体の中に溜まった老廃物や糖を排出していきましょう。

合成甘味料の場合ならどうなのか

人工甘味料を大きく分けると「合成甘味料」と「糖アルコール」に分けられます。合成甘味料の特徴は、元々存在しない成分を科学的に作り出している甘味料です。一方、糖アルコールも元々ある天然の成分を人工的に作り出した成分のことを表しています。

合成甘味料科学的に作り出されているのでは、砂糖と同じぐらいの甘みを持っているのにも関わらず、血糖値を上げません。そのうえ、体に蓄積することがない成分なので、血糖値の変動に関係がないと言えるでしょう。糖質制限を行っている方でも気軽に摂取できます。糖尿病対策として、毎日の食事から気を付けたい方におススメの甘味料です。

糖アルコールも体に吸収されにくい甘味料であり、薬品や保存剤としても使われるほど重宝されています。基本的に体に害はないとされていますが、摂取しすぎるとお腹がゆるくなる症状が報告されているので、適量を守って摂取することが大切です。合成甘味料と比べて、甘さは控えめでほとんど低カロリー。

しかし、高カロリーのものがあるので使う際は慎重に選んでください。カロリーが高くなると血糖値もあがるので、糖質制限をされている方はなるべく糖アルコールを摂取しないほうが無難と言えます。糖尿病患者の方は少しでも血糖値を上げる可能性がある食品はなるべく避けたほうが望ましいです。

人工甘味料の使い方

人工甘味料にはサッカリンやアスパルテームといった様々な種類があります。成分によって、苦みが少ない、甘みが持続する、熱を加えても問題ない、水に溶けやすいといった長所。それぞれの特徴を生かしてダイエット清涼飲料水や、コーヒーやガム、錠菓など調理ができます。どれも低カロリーなので比較的調理がしやすいのではないでしょうか。人工甘味料の一つである、アセスルファムKの1グラム当たり0カロリー。にもかかわらず甘味度は砂糖の200倍近くあります。同じように、人工甘味料のスクラロースは砂糖の600倍の甘味度があり、1グラムあたりのカロリーは0キロカロリーです。カロリーが低く甘味が強いので、調理する際は適量を意識しましょう。

近年、健康志向・ダイエット志向が広がってきており食品業界でも、低カロリーやカロリーゼロ、シュガーレスといったダイエット食品が多い傾向になってきています。人工甘味料は人工的に科学合成された甘味料なので、低カロリーで製造されているのが特徴。砂糖に引けをとらないぐらいの甘みがあり、体に吸収されない点が魅力的と言えます。

砂糖を使わないで甘みを感じることができるので、糖尿病患者の食事管理に一役買っています。糖尿病患者のみならず、一時的にダイエットをしたい人が無理なくできる食事制限に適しているのではないでしょうか。

人工甘味料の誤った認識

食後の血糖値が上がらないことで、糖質制限されている方に重宝されている人工甘味料ですが、誤った認識をしてはいけません。人工甘味料を取り続けて、強い甘味に慣れてしまうと、甘みに関する感覚が鈍くなり、もっと甘いものをもとめて過剰に摂取する可能性があります。何事も適量を守って摂取するのが望ましいでしょう。

実際に、マウスを使った研究データもあります。砂糖に含まれているブドウ糖と人工甘味料の一つであるサッカリンを投与されたマウスは高血糖状態になったとのこと。すぐに抗生剤を投与したことで改善したそうです。このように、まだまだ人工甘味料については、不明確なところもあるので使用する際は血糖値や血圧をみながら少しづつ摂るようにしたほうが望ましいかもしれません。

糖尿病改善のために研究されている成分

日々の栄養バランスに気を配っていても、忙しくてなかなか手が回らない…ということもあるでしょう。そんなときは、栄養補助食品であるサプリメントを利用するのがおすすめです。
不足しやすい栄養素を手軽に補給でき、しかもローカロリーなのが糖尿病にはうれしいポイント。サプリに頼ってばかりではいけませんが、上手に使えばこれほど心強いものはありません。

参考文献

[1]農畜産業振興機構「人工甘味料と糖代謝」2017年

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