チョコレートと糖尿病の関係

チョコレートを食べて糖尿病を予防・改善する

チョコレートと糖尿病の関係

チョコレートと糖尿病の関係

糖尿病予備軍、または糖尿病の初期症状と診断されると、血糖値を上げないようにと、間食を控えるようになりますね。

確かに糖尿病の患者さんにはお菓子やケーキは大敵とされています。しかしそれでも間食をしたいという方や、管理栄養士に間食をしてもいいと言われて混乱している人も少なくありません。

糖尿病でも、間食がまったくできないというわけではなく、タイミングを見極めてカロリーに注意すれば、間食をすることは可能です。就寝前など、血糖値に影響するようなタイミングを避ければ、甘いものでも口にすることができます。

糖尿病の患者さんにおすすめの間食としては、ケーキやクッキーよりもチョコレートが適しているといわれています。

チョコレートはとにかく甘いものというイメージがありますが、元は苦味の強いカカオからできている食べもので、そこに砂糖などで甘く味付けをしたものが多く市販されています。

チョコレートに必ず含まれているカカオには、抗酸化作用をもたらすポリフェノールが含まれており、ケーキなど他のスイーツよりも良質な栄養素が摂取できます。[1]

糖類は炭水化物と同じく血糖値に大きく影響を与えますが、カカオの含有量が多いチョコレートについては苦味が強い反面、ポリフェノールを摂取できるというメリットがあり、糖尿病初期症状の患者さんや予備軍の方の間食にも向いています。[2]

チョコレートが糖尿病に良いというわけではありませんが、カカオの含有量が多く、ビタータイプのものは、どうしても甘いものが我慢できないときの心強い味方になってくれますよ。

ただし、スイーツであることを考えて、一日に食べる量は25~50g以下がベスト。ホワイトチョコレートにはカカオ豆の脂肪分(カカオバター)のみが含まれ、肝心のポリフェノールが含まれていないため、茶色から黒っぽい色のチョコレートを厳選するようにしましょう。

ケーキなどを食べる場合も、カカオ成分がたっぷりと含まれたガトーショコラなどを選ぶと、血糖値にやさしい間食ができます。

なぜチョコレートがいいのか

チョコレートにはさまざまな種類がありますが、なかでもカカオ豆に含まれているポリフェノールは老化や生活習慣病の原因になる活性酸素を減らす作用があります。[1][2]

もちろんチョコレートには糖質が含まれているので、食べすぎは禁物ですが、苦味を感じるものほど良質なポリフェノールが含まれていると考えられ、健康にも良いとされています。

逆にいえば、苦みを感じないようにミルクや砂糖などをたっぷりと加えたものが、市販の甘いチョコレートなので、こちらは糖尿病の患者さんには不向きと考えられます。

チョコレートの原料となるカカオ豆はほとんどが脂質でできていますが、この脂質にはステアリン酸が多く含まれ、体内に吸収されにくい(エネルギーに変換されにくい)という特徴があります。

つまり、カカオの含有量が多いチョコレートほど、良質な脂質を含んでいるといえるわけですね。

ケーキなどの一般的な洋菓子は脂肪分や砂糖の含有量が多く、摂取するほどに糖尿病を悪化させる要因となるものです。しかしチョコレートに含まれる良質なポリフェノールについては、糖尿病を予防したい方が安心して摂取できる成分の一つなのです。

また、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには活性酸素の減少効果のほか、動脈硬化の予防改善、血流を改善する作用のほか、代謝機能をうながす効果も知られています。[1]

もちろんチョコレートは甘味の一種なので、たくさん食べると脂質や糖分の摂りすぎになってしまいますが、適度に摂るぶんには問題なく、一日の用量を決めたうえで口にすることが推奨されます。

さらに、チョコレートには食物繊維が含まれているので、糖質がゆるやかに吸収されていくという作用もあります。

食物繊維は緑黄色野菜などから摂取するのが理想とされていますが、間食にも摂り入れることで、さらに体内環境を改善していくことができます。

どういった基準で選ぶべきか

糖尿病の予防、改善のためには、カカオ成分が80%以上含まれているビターチョコレートがおすすめです。

どんなチョコレートにもカカオ成分は含まれていますが、良質な抗酸化作用を期待するなら、ポリフェノールが多いチョコレートを選ぶのがベストです。

また、チョコレートの一食分の目安としては、25~50gがベストですが、カカオ成分が多いチョコレートには脂質も多く含まれています。カロリーオーバーにならないよう、チョコレートを含む間食の総カロリーは200kcal程度になるように調節すると良いでしょう。

ダイエット中の場合、一度に板チョコレートを1枚食べきらないよう注意し、3分の1程度の量に抑えるようにするとカロリーオーバーを避けることができます。

ジュースやそのほかのお菓子など、一日に摂るおやつのカロリーも合計し、総合的に摂取量を計算しながら食べると理想的です。

まとめ

カカオ成分の多いチョコレートには良質なポリフェノールが含まれており、抗酸化作用が期待できます。ただし脂質も多く含まれているので、摂りすぎには要注意。

あくまでも嗜好品の一つであるので、一度に全部食べきらないように、小分けにして食べるようにしましょう。

食べ方だけではなく、栄養にも気を付けよう

糖尿病の療法中は、炭水化物などの糖質を制限する食事が推奨されます。これは血糖値の上昇を防いで、糖尿病を悪化させないように予防するための方法です。

ただし、むやみに糖質制限をするだけでは、思ったとおりの効果が得られない場合もあります。

睡眠や運動などの生活習慣をはじめ、タバコやお酒を減らす、代謝をあげるといった工夫なども糖尿病の予防には効果的です。[3]

食事のみで病気が治るというわけではなく、トータルでの生活習慣が健康維持や病気の予防に影響を与えるということを押さえておきたいですね。

また、食事においてもっとも大切なことは、バランスのとれた食生活を続けることです。

チョコレートなどから抗酸化成分を摂り入れるのも一つの予防策となりますが、糖尿病の予防や初期症状の改善に効果が期待できるものとして研究されている「酵素」や「サポニン」などの成分も積極的に摂り、バランスよくいろいろな栄養素を摂取するようにしてみてください。

参考文献

[1]参考:(PDF)カカオポリフェノールに関する包括的研究[PDF]
[2]参考:(PDF)愛知学院大学:カカオポリフェノールによる肥満に対する作用の検討[PDF]

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