コーヒーは糖尿病予防に本当に効果があるの?

コーヒーは糖尿病予防に本当に効果があるの?

血糖値の降下作用があるのかどうか、
コーヒーを調査

糖尿病に良いとされているコーヒーには、カフェインをはじめ、特有の成分が含まれています。

ここではコーヒーに含まれる成分にどのような効果があるのか、詳しく紹介したいと思います。

コーヒーと糖尿病の関係

糖尿病は高血糖状態が続く病気で、体内におけるインスリンの分泌量が不足したり、効き目が悪くなることによって起きる病気です。

糖尿病は難治性の疾患と考えられていますが、高血糖状態を改善することは十分に可能であり、特に食生活が高血糖を改善するポイントになります。

研究によれば、コーヒーを1日3杯から4杯飲む人では、1日2杯以下の摂取量の人に比べて、2型糖尿病の発症リスクが24%も下がることが分かっています。 [1]

コーヒーにはカフェインやクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)などさまざまな成分が含まれていますが、非常によく知られているのはカフェインによる効果です。

カフェインは適度な摂取によって2型糖尿病の予防効果を示すことが分かっており、クロロゲン酸については食後血糖値を抑制する薬効があることが認められています。

また、コーヒーの摂取はインスリン分泌を制御している独自の細胞「膵β細胞」を保護する効果が期待できるとされています。

糖尿病の患者さんは糖によるインスリン分泌が高度に障害されているため、膵β細胞を保護することによってインスリンの正常な分泌をうながし、2型糖尿病のリスクを軽減できる可能性が期待されています。

コーヒーの摂取は食前・食後のどちらでも問題ないとされていますが、継続的に飲むことがポイントで、2杯以上が目安となります。カフェインレスのコーヒー(デカフェ)でも同様の効果が示されるため、カフェインが苦手な人はデカフェタイプのコーヒーを選ぶと良いでしょう。

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸を適度に摂取することで、糖尿病の悪化を予防したり、血糖値を安定化させることができるかもしれません。

コーヒーの飲み方

糖尿病の患者さんについては、コーヒーに砂糖やミルクなどを入れることで糖分の摂りすぎになる可能性があるため、ブラックコーヒーやデカフェなどを活用したり、微糖タイプを選んで飲むなど工夫が必要です。

研究結果によれば、1日あたり2杯以上の飲用が理想的とされているため、最低でも1日3杯程度は口にしたいところですが、5杯以上飲むとカフェインの摂りすぎによる興奮作用などが現れやすくなり、逆効果を示すことが問題となっています。 [1]

飲みすぎや糖分の摂りすぎに注意しつつも、1日の中でコーヒーを飲むタイミングや時間を決めて飲むことがポイントになります。

食べ物と一緒にカフェインを摂る場合、血糖値の上昇は緩やかになっていきます。コーヒーは食前・食後を問わず飲むことができますが、朝食や昼食などと一緒にコーヒーを飲む方が血糖値にとっては理想的と言えるでしょう。

また、野菜など血糖値の上がらない食べものと一緒にコーヒーを摂っても、血糖値の上昇抑制効果が劇的に現れることはありません。

炭水化物やスイーツなど、血糖値を明らかに上昇させる食べものを食べるタイミングで一緒にコーヒーを味わうことで、血糖の上昇を緩やかに保つことができます。

食事の際の注意点

糖尿病の患者さんの場合、GI値(グリセミック・インデックス)の低い食べものを摂るように医師から指示されることがあります。

GI値は食事後の血糖の反応を数値化した指標で、値が低い食べものほど食後の血糖値の上昇が緩やかになっていきます。

コーヒーで血糖値の上昇を抑えることも重要ですが、基本は毎日の食事にあります。3食の総カロリーに配慮したり、口にする糖分の量などを基本にすえることがすべての基本となります。

GI値が低い食事を摂れば、コーヒーの飲用の有無にかかわらず血糖値の上昇は緩やかに保たれます。つまり、負担からGI値の低い食事をしていれば、2杯以上のコーヒーを飲むことはありません。

反対に、GI値の高い食事をする時に意識的にコーヒーを飲むようにすることで、血糖値の急上昇を抑え、体にかかる負担を軽減することができます。

まとめ

コーヒーにはカフェインやポリフェノールなど、血糖値の上昇を抑制する良質な成分が含まれています。

1日の目安量を守り、タイミングに注意して口にすることで、血糖値と上手に付き合っていくことができます。

糖尿病の治療の基本は毎日の食事療法から。低カロリー、低GIの食品を中心に、バランスの良い食事を心掛けつつ、コーヒーもうまく活用していくことをおすすめします。

栄養にも気を付けよう

コーヒーは前述した通り、カフェインやポリフェノールといった、血糖値上昇を抑制する成分があります。

ただし、それだけではなく、他の栄養もバランスよくとるようにしましょう。

糖尿病の予防や初期症状の改善に効果が期待できるものとして研究されている「酵素」や「サポニン」などの成分も積極的に摂り、バランスよくいろいろな栄養素を摂取するようにしてみてください。

参考文献

[1]「コーヒーを飲む人は糖尿病になりにくい?」 全日本コーヒー協会

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