糖尿病になっても気をつけながら果物を食べてよい

糖尿病で果物を食べて良いのか?

糖尿病になっても気をつけながら果物を食べてよい

糖尿病になったら、果物を取らない方が良いかというとそうではありません。確かに果物には果糖やブドウ糖、ショ糖(スクロース)などたくさんの糖分が入っています。しかし果物には糖尿病を予防したり、糖尿病の初期症状を緩和したりするのに必要なファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質が入っており、気をつけながら糖尿病患者が取り入れたいものです。糖尿病を患った時の果物とのかかわり方を紹介します。

生の果物は量を守って食べる

果物には果糖やブドウ糖、ショ糖が入っています。果物の種類によって入っている糖の種類は変わります。例えば、りんごや梨は果糖を多く含む果物です。イチゴは果糖に加えブドウ糖も豊富です。オレンジなどの柑橘類はショ糖を多く含んでいます。こうして糖類を多く含む果物ですので糖尿病に良くないと思われがちですが、糖尿病の改善に役立つ成分が入っていることから量を守って取り入れたい食物です。近年の研究でポリフェノールやフラボノイド、カテキンといったファイトケミカルとも呼ばれる抗酸化物質が果物に入っていることがわかっています。これらは糖尿病予防や改善に役立つ成分です。しかも果物の糖分はご飯やパンなどの淡水化物に比べると糖が吸収されるスピードがゆるやかなのです。これには果物に含まれている酵素が関係しています。酵素を使って消化することでインスリンをあまり使わずに済むのです。そのため果物を食べても血糖値の上がり方はゆるやかなのです。この点で国立がん研究センターの行なった実験では果物の摂取と糖尿病のリスクに関連がないことがわかっています。(国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防グループ「多目的コホート研究(野菜・果物摂取と糖尿病との関連において)」)ただし生の果物でも量を守る必要があるでしょう。健康な人には1日200gの果物の摂取がすすめられていますが、糖尿病患者の場合1日80kcalが目安になります。Kcalの単位ですので果物の種類によってg数は変わってきます。例えば、りんごは中玉1/2個で80kcalです。皮を剥いた状態で約150gです。みかんなら中玉2個で80kcalになります。中玉2個のみかんは約200gです。

加工された果物には注意

生の果物は糖尿病改善にも役立つものでしたが、注意が必要なのは加工された果物です。缶詰になった果物は糖がたくさん入ったシロップに漬け込まれていますので血糖値を上昇させてしまいます。ドライフルーツは生の果物よりもやはり糖度が高くなります。糖尿病を患っている時にはおすすめできません。さらに注意が必要なのは果物がジュースになったものです。空腹時に飲むと一気に血糖値を上げてしまいます。最近は手軽に栄養補給できるものとして野菜ジュースを飲む人も多いでしょう。しかし野菜ジュースには飲みやすい味にするためにりんごやパイナップルなどの果物が入っていることが多いです。野菜ジュースも原料に果物が含まれている場合は気をつけたい飲み物です。

果物が糖尿病改善に役立つ点

果物が糖尿病改善に役立つ点をもう少し説明しましょう。果物が糖尿病改善に役立つのは食物繊維が豊富なためです。食物繊維を摂取することで炭水化物の吸収をゆるやかにできるのです。ですから果物は食事前に取るのがおすすめでなるべくなら朝に取りましょう。逆に夕食後のデザートに果物を取ってしまうと、就寝中に血糖値が上がっていくことになります。さらに食物繊維にはコレステロール値を下げる働きもあります。コレステロールが高いと肥満につながります。肥満は糖尿病の原因ですので糖尿病改善につながるということです。また食物繊維は便通も良くします。わたしたちは便を通して体の中の老廃物を排泄します。老廃物の中には胆汁も含まれ、胆汁の中に含まれている胆汁酸は脂質の吸収に関係します。胆汁酸は新しいものに入れ替わらなければ働きが鈍くなりますので便通が良いことも結果的に糖尿病改善につながるのです。このように果物の食物繊維は糖尿病改善につながるわけですが、皮の部分に多く含まれています。りんごなどは皮を剥かずよく洗って食べるようにしたいです。食物繊維が多い果物としてはブルーベリー、パパイヤ、キウイフルーツ、いちご、びわなどが挙げられます。

果物を上手に取り入れて糖尿病を改善

果物は糖類を多く含んでいますが、ファイトケミカルを多く含んでいて取り入れたい食物です。果物を生で食べる場合、量に気をつければ問題ありません。1日の摂取目安は80kcalです。加工された果物には注意が必要です。缶詰、ドライフルーツ、ジュースは血糖値を上げてしまいます。野菜ジュースも原料に糖がある場合があります。果物は食物繊維が豊富でこの点も糖尿病改善に役立つ点です。2型糖尿病は初期症状に気づかないことが多いですので、普段から果物の食べ方に気をつけましょう。

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