糖尿病でもお菓子や甘いものを食べるには?

糖尿病でも食べられる!糖尿病患者のお菓子との付き合い方とは?

糖尿病予防と
お菓子の関係

糖尿病を予防するためには、毎日の食生活を見直すことが基本になります。ここでは嗜好品であるお菓子との関係について見ていきたいと思います。

糖尿病になったらお菓子とどう付き合う?

人間の体の中を流れる血液には、食べものから吸収した糖が含まれます。血液中の糖分の値が増えると糖尿病を発症しやすくなりますが、すでに糖尿病になってしまった場合には、嗜好品であるお菓子とも上手に付き合っていかなくてはなりません。

血糖値にもっとも大きく影響するものが、炭水化物などの糖質です。炭水化物はスナック菓子やスイーツ(甘いもの)、ジュース、お酒などさまざまな食品や飲料に含まれているため、糖尿病の患者さんはお菓子以外にも糖質を摂取しすぎないように注意が必要です。[1]

糖尿病にかかってしまった場合、基本的に間食を控えるようにアドバイスされます。どうしてもお菓子が食べたくなった時は、カロリーや成分表をチェックして、可能な範囲内で食べることをおすすめします。

甘いもの・お菓子が与える影響とは

糖尿病にお菓子が与える影響としてまず挙げられるのは、血糖値の急激な上昇および上昇した血糖値が戻りにくくなることです。

一日に食べる3食以外に間食を行うとカロリーオーバーになり、肥満から体重増量、血液の状態が悪化し、血糖コントロールが困難に。特に糖質の過剰摂取を続けると、インスリンが常に多量に分泌される状態となり、インスリンへの応答が悪くなっていきます。こうなると高血糖状態が慢性化するようになり、糖尿病がさらに治りにくくなっていくでしょう。

また、糖尿病が悪化すればするほどに、全身の血管は負担を抱えるようになり、そのぶん合併症のリスクが増していきます。糖尿病の放置はもちろん、血糖コントロールを行わないことで神経障害や網膜症、腎機能の低下などを引き起こす原因にも。

糖尿病は初期段階では自覚症状がないため、気づいた時には治りにくくなっているケースがほとんどです。できるだけ初期の段階で血糖コントロールができるのが理想的であり、甘いものやお菓子などは血糖値に影響を及ぼさない範囲で口にするように心掛けたいところです。

糖尿病患者がお菓子を食べるには

糖尿病になってもお菓子がまったく食べられないというわけではなく、ケーキやフルーツなどの甘いものについても、永続的に口にできないということはありません。[1]

糖尿病の患者さんがお菓子を選ぶ際には、まず食品のエネルギーを見てから購入することがポイントになります。ケーキの場合、1個あたり300kcalから400kcalを超えるものも多いので、それらを1個以上食べないこと、また1個すべてを食べきってしまうのではなく、時間を置いて食べるように心掛けてみてください。

お菓子を食べるタイミングも、血糖コントロールにおいて重要な要素となります。夕食後から寝る前までの時間はもっとも太りやすく、エネルギーを消費しにくい時間帯です。この時間に空腹になるとついお菓子に手が伸びてしまうものですが、甘いものや油ものは脂肪に変わってしまうので必ず控えるようにしましょう。

夕食後から就寝前までの時間帯の間食は納豆や無糖のヨーグルト、豆乳、魚肉ソーセージなどのローカロリーのものがベストです。甘いものは血糖値を急上昇させてしまうので、できるだけ控えるようにしてください。

朝から夕方にかけての時間帯はケーキなどを口にすることができますが、一日の消費エネルギー量を上回らないように、カロリーに注意が必要です。

気を付けるポイント

血糖コントロールのためには、カロリー以外にも食品や飲料の中に含まれる糖分の量にも注意しなければなりません。カロリーゼロ、もしくはノンカロリーと表示されているものには、実際には少量のエネルギーが含まれています。完全な「ゼロ」ではないことに注意が必要です。

「糖類ゼロ」と書かれたお菓子の場合は、砂糖を使用せずに人工甘味料を使用しているという意味なので、こちらは血糖値を上げる可能性があります。「糖質ゼロ」と書かれたものは血糖値を上げる要素が含まれていないので、間食に使うことができます。

毎日欠かさずに間食を続けていると、一日の摂取カロリーがオーバーして肥満になり、なかなか痩せられなくなる可能性も。間食の習慣がある場合は一日おきから二日おき、三日おきと間食の頻度を減らしていき、適度に運動をプラスするようにしましょう。 また、お菓子と一緒に口にするペットボトル飲料にも注意が必要です。甘い味の清涼飲料水には20gから30g程度のブドウ糖が含まれており、水分に溶け込んでいることから、飲んだ瞬間にほぼすべてが体に吸収されていきます。血糖値が高く、糖尿病の患者さんが口にすると、高血糖状態が続くことになってしまうため、糖分の含まれた飲料は極力避けるようにしましょう。

お菓子を食べる際、朝ごはんや昼ごはんを抜いてお菓子を多めに摂る方がいますが、主食も含めて一日の食事は極力抜かないように注意が必要です。肉や魚などのたんぱく質、野菜、果物などには豊富な栄養素が含まれており、肉体維持や健康管理には欠かせません。間食をしたいからといって食事を抜くのではなく、1回の食事で必要な栄養素をしっかりと摂り、「おまけ」としてお菓子などのおやつをプラスするようにしましょう。

最近では「糖質制限ダイエット」などが流行している関係で、ご飯を抜く、糖質を一切摂取しない食事方法などもメジャーになってきています。 しかし糖質を一切摂らないでいると、エネルギーが出にくくなったり、モチベーションが上がらなくなったりといった、精神的なデメリットも生まれてきます。やはり一日の食事の中で主食である炭水化物も適度に摂りつつ、間食はあくまでも「おまけ」として考えていくのが理想的ではないでしょうか。

糖尿病でも気を付ければお菓子は食べられる

糖尿病を抱えていると、お菓子がまったく食べられないのかと不安に感じるものですが、実際にはまったく食べられないというわけではありません。一日の中で食べるタイミングや量、カロリー、摂取する糖分量などを考えて、血糖値を上げすぎないように工夫することが、もっとも効果的な食べ方となります。最近では、糖尿病予防に効果的とされる成分が発見されています。血糖コントロールや食生活の改善を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

参考文献

[1]参考文献: 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「糖尿病の食事のはなし(実践編)」

[2]参考文献:上六ツ川内科クリニック「管理栄養士が教える!糖尿病の方でも血糖値に影響が出にくい間食、 8つのルール」

当サイトのご利用にあたって

当サイト(糖尿病の末路 初期症状から末期症状まで、危険な合併症の解説と改善・対策・予防ガイド)は、私たち「糖尿病を食から考える会」が運営する、糖尿病に関する情報をわかりやすくまとめたサイトです。当サイトには、できるかぎり最新の、信頼性の高い情報を掲載する心掛けております。ただし、その内容の正確性・安全性について完全に保証できるものではありません。掲載情報の活用については自己責任でお願いいたします。万が一、当サイトの情報によって何らかの損害が発生した場合には、各種専門機関にご相談ください。

糖尿病を食から考える会について