糖尿病の人が焼肉を食べる際の注意点

焼肉は血糖値を上げる?糖尿病の基礎知識

Method 焼肉を食べるのは
血糖値を上げる?

焼肉は糖尿病を悪化させる要因となるのでしょうか?ここでは、肉類と血糖値との関係について詳しく解説します。

焼肉は血糖値を上げるのか?

血糖値を上昇させる物質は、世の中に一種類しかありません。ご存知の通り、糖質です。よって焼肉が血糖値を上昇させるのか否か、という問題は、すなわち焼肉に糖質がどれだけ含まれているか否か、という問題と同義で

肉類に糖質はほとんど含まれていない

部位などにもよりますが。肉類には糖質がほとんど含まれていません。以下、主な肉類100gに含まれる糖質の量を確認してください。

  • 豚肉(ロース・バラ・モモ・ヒレ)…0.1g
  • 鶏肉(モモ・ヒレ・ササミ・ハツ・砂肝)…0.1g
  • 鶏レバー…0.3g
  • 牛ロース…0.2g
  • 牛ヒレ…0.5g
  • 牛バラ(脂身含む)…0.1g
  • 牛モモ肉…0.6g
  • 牛レバー…1.9g
  • ソーセージ…6.2g

ちなみに、コンビニのお握り1個が、ちょうど100gくらい。その中に含まれる糖質の量は、37g程度です。つまり、豚肉(100g)に含まれる糖質の量は、コンビニのお握り1個(100g)に含まれる糖質の量の約370分の1、ということ。肉類には糖質がほとんど含まれていないのです。

【結論】焼肉を食べても血糖値は上がらない

上記の数字を見ても分かる通り、肉類には糖質がほとんど含有されていません。肉を焼くことにより、糖質が増える訳でもありません。よって、焼肉を食べても血糖値は上がらない、ということが結論です。ただし、厳重な注意点が3点あります。

  1. 焼肉定食を食べたら血糖値が上がる

    当たり前ですが、焼肉にあわせてご飯を食べてしまったら、血糖値が上がります。カルビなどの脂の多い肉には、つい、ご飯をお供にしたくなるもの。焼肉を食べる分には良いのですが、焼肉定食を食べると血糖値が上がるので注意してください。

  2. 焼肉のタレには糖質が多い

    肉自体には糖質がほとんど含まれていませんが、焼肉のタレには大量の糖質が含まれています。タレの製法にもよりますが、大さじ一杯(18g)の中に、平均で約5gもの糖質が含まれています。タレの付け過ぎを避け、かつ、タレに漬け込んだ肉の注文は控えるようにしましょう。

  3. アルコールの過剰摂取を控える

    「適量」のアルコール摂取には、血糖値を下げる働きがあることが分かっています。逆に、「過度」のアルコール摂取には、血糖値を上げる働きがあることが分かっています。 焼肉を食べる時、つい、お酒を飲み過ぎてしまう人が少なくありません。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。

肉類の脂質・カロリーに関する注意点

高血糖を指摘されている人は、食生活の見直しを図らなければなりません。大雑把に言えば、肥満を招かない食習慣にしましょう、ということです。肥満を招く最大の要因は糖質と言われていますが、カロリーの高い脂質の存在も気になるでしょう。

肉類には、脂質が多く含まれている部位もあります。血糖値の高い人は、肉を食べるにしても、なるべく脂質を避けたほうが良いのでしょうか?

脂質の摂り過ぎには注意が必要

先に説明した通り、血糖値を上げる原因成分は糖質一種類しかありません。よって脂質をいくら摂取しても、基本的には血糖値が上がる原因にはなりません。

一方で、やはりカロリーの高さを考えると、脂質の摂り過ぎには注意したいものです。昨今では「脂肪の原因は糖質一種類しかない」という極端な説も出ていますが、この説が医学会における定説という訳ではありません。少なくとも現状においては、脂質によるカロリーの摂り過ぎは肥満を招く恐れがあると認識し、その過剰摂取は控えておくべきでしょう。

最低限の脂質は必要

脂質は、糖質やタンパク質と同様に、体内では細胞の構成要素となるなど大事な働きを持っています。よって、たとえ肥満気味の人であれ、極端な脂質制限は健康被害を招く恐れがあることを理解してください。

一般的な食事を摂っている人の場合、食事から得られる糖質が自然に脂質に変化します。よって、たとえ脂質制限をしても、脂質不足になる恐れは少ないとされています。

一方、高血糖や糖尿病の影響で糖質制限食を摂っている人の場合、体内で脂質に変化すべき糖質の摂取量は少なめです。加えて、極端な脂質制限をしてしまうと、体は脂質不足を起こしてしまう恐れがあるので注意してください。

肉類の中では羊肉がおすすめ

高血糖の人におすすめの肉類は、羊肉です。近年、「羊肉はダイエットに良い」との俗説が流れていますが、この俗説は、まったく無根拠であるという訳でもありません。 以下の2つの理由で、高血糖の方には、他の肉類よりも羊肉をおすすめします。

一般的な食事を摂っている人の場合、食事から得られる糖質が自然に脂質に変化します。よって、たとえ脂質制限をしても、脂質不足になる恐れは少ないとされています。

一方、高血糖や糖尿病の影響で糖質制限食を摂っている人の場合、体内で脂質に変化すべき糖質の摂取量は少なめです。加えて、極端な脂質制限をしてしまうと、体は脂質不足を起こしてしまう恐れがあるので注意してください。

  1. 他の肉類よりもカロリーが低い

    豚肉や牛肉に対し、羊肉のカロリーは3分の2程度しかありません。脂身が少ないことに加え、赤身自体のカロリーも低いことが羊肉の特徴です。

  2. 脂肪燃焼をサポートする

    羊肉には、アミノ酸の一種であるカルニチンが含まれています。カルニチンは、体脂肪や内臓脂肪の燃焼をサポートすることで知られている成分です。

糖尿病の症状改善に研究されている成分はコチラ

糖尿病は、血液中のヘモグロビンA1c と血糖値が継続して高くなる病気。つまり、糖尿病の治療は、この2つの数値をいかに下げるかにポイント。

現在、ヘモグロビンA1cと血糖値を下げる効果があるとされる成分や糖尿病の症状改善に研究されている成分があります。糖尿病の改善に有効とされる成分を栄養バランスに加えて、取り入れることをオススメします。

糖尿病改善のために研究されている成分を詳しく知る

参考:・厚生労働省・e-ヘルスネット「アルコールと糖尿病」

参考:一般社団法人日本糖質制限医療推進協会「糖質制限食について 1 『血糖値』と『糖尿病』の基本」

参考:横幕鍼灸院「糖尿病と肉類・焼肉」

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